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JA筑前あさくら久喜宮ドリームファーム完成式が行われました
更新日:2020年2月6日更新
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アスパラガス生産に託した被災地復興の“夢”
令和2年2月4日に、JA筑前あさくら久喜宮ドリームファームの完成式が開催され、JAや生産者、関係機関などが出席しました。
平成29年7月九州北部豪雨により、農地や樹木、生産施設は流失し、管内の農業生産基盤は甚大な被害を受けました。そのため、JA筑前あさくらは、被災農家の早期経営安定に向け、JAが自らアスパラガス生産を行い、被災農家に栽培管理作業を委託する取り組みを開始しました。JAが農地確保や施設整備を行い、栽培から3年目以降は被災農家に施設をリースし、農地の利用権を譲渡する計画のため、農地取得や施設整備にかかる農家負担が軽減されます。
令和2年の春から、27aのアスパラガスが新植され、2戸の被災農家がファームディレクターとして栽培管理を行う予定です。完成式では、栽培管理を行う農家から、「被災によるマイナスからのスタートだが、また奮い立って営農していきたい。」、「アスパラガス栽培を新たに取り組むことに、周囲から期待や不安の声もあったが、地域の方からのエールと思い頑張っていきたい。」といった、強い意気込みが語られました。
朝倉普及指導センターは、JAの農業経営開始にあたり、経営試算や経営計画作成の支援を行いました。今後も、実際に作業を行う農家に対し、講習会などを通じて栽培技術の指導を行うことで、被災農家の経営安定と管内のアスパラガス産地の振興を図っていきます。

