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モモの新技術で産地を活性化!
更新日:2021年1月18日更新
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朝倉地域は、平成29年7月の九州北部豪雨により、カキをはじめとした様々な果樹園地で甚大な被害を受けました。普及指導センターは被災した果樹農家の営農再開に向けて、補助事業などを活用して、新規に施設栽培の開始や、新技術の導入を推進しています。中でもモモは、本年度から近年開発された盛土式根圏制御栽培法(以下、根圏制御栽培)の導入を開始しました。
根圏制御栽培は、かん水制御装置を用いた細かな水分コントロールによる高品質果実生産や、樹形と作業動線がシンプルになることによる作業性向上、密植による早期に収量を確保する早期成園化が可能となり、農家の所得向上に大きな効果が期待できます。
令和2年度は、導入と同時に苗木を植栽したため、果実は着果していないものの、適切な仕立て方や、かん水量と土壌水分との関係の検討などを実施しました。次年度以降は、樹形の完成に向けた枝の確保や、高品質果実生産のためのかん水量の検討、適切な施肥技術の検討などを行う予定です。
普及指導センターでは今後も関係機関と連携して、根圏制御栽培による果樹生産の支援をはじめ、生産面のみならず様々な観点から被災農家・被災園地の復興に向けた支援を行って参ります。

