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令和4年における福岡県内のHIV感染者・エイズ患者報告数等について情報を公表します
福岡県では、エイズ予防対策の一環として、県内のHIV感染者・エイズ患者報告数を年2回公表しています。
【令和5年2月28日現在の速報値です。】
●令和4年の報告数(資料1参照)
(1)HIV感染者は46名、エイズ患者は17名でした。昨年と比べ、HIV感染者では17名の増加、エイズ患者では8名の減少となりました。
(2)年代別でみると、HIV感染者は20~30代が全体の80.4%を占めています(37/46名)。また、エイズ患者は30~60代でみられ、年代間での大きな偏りはありません。HIV感染者は若い世代で、エイズ患者は壮年~高年世代に多いという傾向が見られます。
(3)国籍別・性別でみると、日本人男性が最も多く全体の92.1%を占めています(58/63名)。
(4)推定される感染経路は、同性間性的接触(異性間性的接触を含む)が最も多く全体の66.7%を占めています(42/63名)。続いて異性間性的接触が20.6%(13/63名)でした。
(5)相談・検査件数については、令和3年と同様に、引き続く新型コロナウイルス感染症対応のため、一部保健所で検査を休止したこと等もあり、少ない件数に留まっています。
●福岡県と全国のHIV感染者・エイズ患者の推移(単位:人)
●HIV感染症・エイズの治療は飛躍的に進歩しています
HIVは感染力が弱く、性行為以外の社会生活で感染することはありません。
また、感染しても、早期に発見し適切な治療を継続すれば、エイズの発症を防いだり遅らせることができ、感染前と変わらない日常生活を送ることができます。
●早期発見が大事!HIV抗体検査を受けましょう!
福岡県では、HIV感染者とエイズ患者の合計に占めるエイズ患者の割合が全国に比べて高く、HIV感染に気付かないまま日常生活を送っている人が多いと考えられます。感染に早期に気付くためには、HIV抗体検査を受けることが重要です。
県内の保健所では、無料・匿名でエイズ相談とHIV抗体検査を実施しています。
このうち9か所の保健所では、通常1週間かかる検査の結果が、約1時間で分かる迅速検査を実施しています(資料2参照)。
※現在、新型コロナウイルス感染症への対応のため、一部の保健所で検査を休止しています。
検査をご希望の場合は、保健所に検査を実施しているか電話でご確認ください。
エイズは、STD(性感染症)のひとつで、誰でも感染する可能性がある病気です。
HIVに感染しただけではほとんど症状がないため、気付かず過ごしているかもしれません。
感染の不安がある方は、早めに検査に行きましょう!