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みかん園に今だけの風景現る(南筑後普及指導センター現地情報No.16)
更新日:2024年8月21日更新
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ピンク色の花が咲いたみかん園
南筑後普及指導センター管内のみかん園では、今だけしか見られない風景が見られます。近年、梅雨明け後の高温と強い日射で、みかんの果面が日焼けする現象が顕著になってきました。特に極早生で高品質の「早味かん」は日焼けし易く、日焼けした果実は、商品にならず廃棄されるため、収益面で影響を及ぼすようになっています。そこで、新たな日焼け防止対策として、昨年度日焼けしそうな果実をナイロン製の布「サンテ」で覆うことによって、ほぼ被害を抑えることを実証しました。果実に被せる作業は新たなコスト上昇を招きますが、被害果を減らす事で、それ以上に収益が上がる事も判明しました。
そこで、今年は「サンテ」の被覆を推進した結果、取り組む生産者が増え、梅雨明け後に「サンテ」を被覆したみかん園が多数見られるようになりました。ピンク色の「サンテ」に覆われたみかん園は今まで見たことのない新しい風景となっています。
この風景も「早味かん」の収穫が始まる9月中旬までの限定になります。あと1ヶ月余りで、「早味かん」の収穫期に入り、本格的なみかんのシーズンを迎えます。