本文
環境にやさしい米づくりをめざして(久留米普セ)
更新日:2024年11月11日更新
印刷
― BLOF理論に基づく水稲栽培試験を実施 ―
うきは市は、県内で唯一、オーガニックビレッジを宣言しており、環境に配慮した農作物の生産や消費拡大に取り組んでいます。この取り組みを推進するために、関係機関で構成するJAにじ管内農業振興協議会では、(株)ジャパンバイオファームの小祝氏が提唱する、BLOF(生態系調和型農業)理論に基づいた有機水稲栽培の実証試験を行っています。
BLOF理論では、アミノ酸やミネラルの適切な施用などにより、作物の健全な生育を助け病害虫に強くなるため、収量を確保しながら高品質な作物栽培が可能になるとされています。普及指導センターはJAと連携して、水稲の生育および収穫調査を実施しました。株の抜き取り調査では、根の色が白く、根張りがよい傾向が見られました。また、穂数は慣行栽培と比べてやや少なかったものの、葉を食害するコブノメイガの発生は見られませんでした。収穫物の収量や品質については現在調査中です。試験ほ場の水稲生産者からも、「茎が固く育っており、収量も穫れていそうだ」と高評価をいただきました。
普及指導センターは今後も関係機関と連携して、環境負荷の少ない水稲栽培法の実証を進めるとともに、うきは市の有機農業に関する先進的な取り組みを支援します。