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No.19中山間地域における法面の除草作業を省力化するために
更新日:2022年9月16日更新
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~朝倉市黒川地区でラジコン草刈機の実演会を開催~
平成29年の九州北部豪雨で被災した朝倉市黒川地区は、一部の農地で復旧工事が完了し、本年より水稲の栽培が再開されています。営農活動に際して、ほ場に隣接する法面の除草作業が不可欠となりますが、復旧農地に隣接する法面は高さがあり傾斜もきついため、刈払機を用いた除草作業は危険性が高く、重労働であることが農業者の懸念材料となっています。
そこで、普及センターと関係機関(市町村、JA、農林事務所等)で構成する朝倉地域担い手・産地育成協議会は、法面を安全かつ省力的に除草できる方法について検討するため、株式会社オーレックによる協力のもと、朝倉市黒川地区でラジコン草刈機の実演会を開催しました。実演機種は、45度の傾斜まで走行可能なラジコン草刈機の中でも安価であることから関心が高く、黒川地区の農業者のほか、同じく被災した松末地区の農業者および関係機関、合わせて約40名が参加しました。復旧農地の法面は傾斜が大きい上、表面に石が露出しておりクローラが滑るため、走行可能な傾斜角を超えてしまい、除草の実演は一部のみにとどまりました。しかし、人が近づけない場所での除草作業には有効な手段であることが確認できました。
今後も、普及センターは関係機関と協力して、復旧農地法面における省力的な雑草管理方法を検討し、被災した中山間地域の営農活動を支援します。

