すき焼きといえば一般的には牛肉ですが、古賀市やその近隣の地域では、鶏肉のすきやき「鶏すき」が定番。江戸時代、福岡藩で養鶏が盛んだったことに端を発するそうで、古賀では鶏を「にわやさい」(庭を動き回る野菜)と呼ぶほど身近な存在だったとのこと。鶏すきはレバーなどの内臓も丸ごと使用し、大切な命に感謝を込めていただきます。
作り方は簡単!鉄鍋に砂糖を敷き詰めて鶏肉をのせ、あめ色になるまでいったらしょうゆを回し入れ、冬は白菜やサツマイモ、夏はナスやオクラなど旬の野菜をどっさりと加えます。欠かせない具材はゴボウ。香りとシャキシャキの歯応えが鶏肉と絶妙にマッチします。甘辛い煮汁に絡むそうめんは、締めに最高です。
この鶏すきを地域おこしの起爆剤にしたいと平成25年に発足したのが「九州鶏すき学会」です。鶏すきを扱う店舗の拡大に尽力し、イベントなどを通じて鶏すきの魅力を発信しています。活動のかいあって「古賀市といえば鶏すきだよね」という人も増えてきているのだそう。「もつ鍋、水炊きに続く郷土の鍋として広めていければ」と中野晃(なかの あきら)学長は話します。
古賀市が誇る最高のおもてなし、鶏すきを皆さんもぜひ召し上がってみてください。
問い合わせ: 古賀市 農林振興課
☎092‐942‐1120 ファクス092‐942‐3758