門司港地区の観光を盛り上げる列車といえば、北九州銀行レトロラインを走る「潮風号」。実はこの列車、運行距離2.1キロメートルという短さと、最高時速約15キロメートルという遅さがどちらも全国的にトップクラスであることをご存じですか?
潮風号は、平成21年、石灰を運ぶ役目を終えて休止されていた貨物専用線を利用し、名称を市民から募って名付けられました。停車駅は「九州鉄道記念館駅」「出光美術館駅」など4駅で、海沿いの景色や関門橋、門司港レトロの街並みなど見どころ満載です。
近年は外国人観光客も増加し、人気なのは「関門海峡クローバーきっぷ」。潮風号に乗って終点の「関門海峡めかり駅」から「関門人道トンネル」を歩いて下関に渡り、「サンデンバス」を使って下関・唐戸観光を楽しんで「関門汽船」で門司港に戻り、関門海峡をぐるっと一周することができます。
「車窓の景色をはじめ、各停車駅近辺にもご家族やカップルで楽しめる観光地がたくさんありますよ」と語るのは、潮風号を運行する平成筑豊鉄道株式会社の桑野清音(くわのきよおと)さん。3月にリニューアルされたJR門司港駅の雄姿と合わせて、初夏の“潮風”をのんびり感じてみませんか?
●「潮風号」運行期間:3月中旬~11月下旬の土日祝日。GW、春休み、夏休みは毎日運行
問い合わせ:平成筑豊鉄道株式会社 門司港事業所
☎093‐331-1065 ファクス093‐331-1265