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平成29年7月九州北部豪雨から間もなく1年 -今日の備えを、明日につなげよう

福岡県知事 小川洋
 昨年7月に発生した九州北部豪雨から間もなく1年になります。改めて、この災害によってお亡くなりになられた方に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
 県としましては、一日も早く、被災地の皆さまが元の生活に戻っていただけるよう、引き続き、全力で取り組んでまいります。
 災害は、「とき」「ところ」「ひと」を選びません。日頃の備えが大切です。災害を減らすためには、行政機関による「公助」はもとより、地域の皆さまが力を合わせて助け合う「共助」、県民の皆さまお一人お一人が自分の安全を守る「自助」が大事です。ぜひ、防災・減災対策を身近な問題として考え、防災情報の収集や早めの避難、備蓄品の準備などを心がけていただきますよう、よろしくお願いします。

 昨年7月に発生した九州北部豪雨では、7月5日の昼ごろから夜にかけて、九州北部で局地的に猛烈な雨が降り、福岡県と大分県で大雨特別警報が発表されました。九州で特別警報が発表されるのは、平成25年に特別警報が設定されて以来初めてでした。
 この豪雨災害により、県内では多くの尊い命が失われ、朝倉市、東峰村を中心に家屋や事業所、道路、河川、農地、林地などに甚大な被害が発生しました。
 被害を最小限に抑えるためには、日頃から防災意識を持ち、災害に備えるとともに、地域ぐるみで防災体制を確立していくことが重要です。

1防災情報の収集

福岡県防災ホームページ

(1)福岡県防災ホームページ

 地域防災計画や災害に関する知識などのほか、大雨や地震などの災害・緊急情報や河川の水位、監視カメラの情報を随時掲載しています。

(2)防災メール・まもるくん

 災害時の情報などをメールでお知らせします。利用には事前の登録が必要です。

【防災メール・まもるくんの4つの機能】
  • ①防災気象情報や避難勧告などをお知らせ
  • ②災害時の安否情報通知
  • ③地域の安全に関する情報
  • ④福岡県避難支援マップ

防災メール・まもるくん

2風水害に備える

(1)自助行動啓発パンフレット

パンフレット掲載例:土砂災害の主な前兆現象

 このパンフレットでは、災害発生のメカニズムや前兆現象を詳しく解説しています。市町村の避難指示などだけによらない、「自分の命は自分で守る」自助行動につなげましょう。

(2)福岡県土砂災害危険度情報配信システム

システムのイメージ

 土砂災害による犠牲者の多くを占める高齢者や乳幼児などの要配慮者が利用する施設(土砂災害警戒区域内)の管理者に、土砂災害の発生危険度をメールやファクスで配信します。利用には事前の登録が必要です。

  • 問い合わせ:砂防課
  • メール:sabou@pref.fukuoka.lg.jp
  • ☎ 092-643-3678 ファクス 092-643-3689

3備蓄品の準備

 災害時に必要な物は、時間経過に伴って変化します。長期にわたってライフラインが停止することを想定した備えが必要です。

飲料水・食料・調理器具など

  • □飲料水(1人1日3リットル)
  • □食料
  • □カセットコンロ、カセットボンベ

生活用品

  • □携帯ラジオ、懐中電灯、乾電池
  • □救急セット、常備薬
  • □簡易トイレ、トイレットペーパー、生理用品
  • □軍手、マスク、防寒具、雨具

◎簡易トイレやマスクは避難所生活でも役立ちます!

最低3日分、できれば1週間分

使いながら備蓄する“ローリングストック法”

賞味期限切れも防げる!

 缶詰やレトルト食品など普段利用している食品を多めに購入しておき、日常生活の中で消費したらその分を補充することで、常に一定量を確保することができます。

  • 1最初に多めに購入する

    消費期限内に使い切る量が目安

  • 2消費期限の短いものから順番に使う
  • 3消費した分を補充し、いつも一定量に保つ

福岡県防災ハンドブック

福岡県防災ハンドブックが完成しました!

 災害に関する基本的な知識に加え、災害時の留意点、水・食料の備蓄の方法など、「自助」「共助」に役立つさまざまなノウハウを掲載した「福岡県防災ハンドブック」を作成しました。
 県内の公立図書館やコミュニティセンターに配架しているほか、県防災ホームページや電子書籍などの電子媒体でも無料で公開しています。

問い合わせ:防災企画課 ☎ 092-643-3112 ファクス 092-643-3117