平成29年度 福岡県予算
平成29年度は、「県民幸福度日本一」を目指し、誰もが住み慣れたところで働き、安心して子どもを生み育て、長く元気に暮らすことができる地域社会を、それぞれの地域につくっていく「地方創生」の具体化に全力で取り組み、福岡県、九州、そして日本を元気にしていきます。
県民お一人お一人が幸福を実感できるよう、福岡県をもっと元気にしていく施策はこれを伸ばしていき、一方で、いろいろな課題や問題を抱えている方々に寄り添う「温かみのある行政」にも力を入れていきます。このため、平成29年度当初予算では、新たに策定した「福岡県総合計画」を具体化していく「景気の回復と魅力ある雇用の場の創出」や「出会い、結婚、子育て、就職・仕事の支援」など6つの施策に重点的に取り組みます。併せて、行政改革を進めるとともに、「財政改革プラン2017」に沿って、財政の健全化を着実に図っていきます。
一般会計当初予算 1兆7,209億円
- 県税等は、輸入品に課税する地方消費税の減などにより
281億円(3.4%)の減 - 地方交付税、国庫支出金は、社会保障関連の増があるものの、小中学校などの教職員に係る給与負担の政令市への移譲などにより減
- 収支均衡を図るため、財政調整基金等三基金から45億円を繰り入れ
歳入
- 人件費は、小中学校などの教職員に係る給与負担の政令市への移譲などにより、 1,059億円(21.5%)の減
- 社会保障費は、子ども・子育て支援の充実、高齢化の進展などにより
109億円(3.5%)の増 - 公共事業費は、補助方式の変更により大幅減となる保育所整備費などの特殊要因を除いて 42億円(2.2%)の増
歳出
財政改革プラン2017を策定
県債残高の縮減や自主財源の確保などを通じた持続可能で安定した財政運営を実現するため、以下の改革を着実に実行します。
【改革の計画期間】平成29年度から平成33年度まで
【改革の目標】
- 計画期間中に基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化
基礎的財政収支(プライマリーバランス)とは、政策的経費を新たな借金に頼らずに、その年度の税収などで賄えているかどうかを示す指標です。
- 必要な社会資本整備を着実に進める一方、通常債の発行額および残高を毎年度確実に減少させ、平成33年度末の通常債残高を平成28年度末に比べ780億円程度圧縮
- 計画期間中、予期しない税収減や災害発生による支出増などへの対応に必要な財政調整基金等三基金の残高を確保
【改革措置の内容】
- ①人件費の抑制 約84億円
- ②事務事業の見直し 約825億円
- ③社会保障費の増加の抑制 約50億円
- ④建設事業の重点化 約29億円
- ⑤財政収入の確保 約102億円
- 合計 約1,090億円
地方消費税増収分(平成29年度約387億円)は社会保障施策の充実・安定化に活用されています
【充当した施策の主なもの】- 保育所定員の拡大に伴う保育所運営費の増額
- 一時預かり事業、延長保育事業、放課後児童クラブの運営などへの支援
子ども・子育て分野
- 国民健康保険などにおける低所得者の方々に対する保険料軽減措置の拡充
- 難病対策における医療費助成の対象疾病の拡大
医療・介護分野
景気の回復と魅力ある雇用の場の創出
「魅力ある雇用の場」をつくる。地域の特性を活かした産業振興
- 中小企業向け制度融資を充実 融資総枠6,884億円を確保(うち新規融資枠3,285億円)
- 地域商品券による地域経済の活性化を支援 4億5,927万円
- 売れる新商品・新サービスづくりを支援 1,113万円
- 繁盛店創出による商店街活性化を支援 364万円
中小企業の支援
- 北部九州自動車産業アジア先進拠点プロジェクトを推進
7,238万円 - バイオ・メディカル分野の開発を支援 1億4,851万円
- IoTを活用した製品・サービスの開発を支援 7,008万円
- 再エネによる高効率な水素製造技術等の研究開発を支援
1,000万円 - 苅田港新松山地区の工業用地を整備[県営埠頭施設整備運営事業特別会計] 16億940万円
イノベーションによる成長産業の振興
- 農林水産物のブランド力を強化し、販売・消費を拡大 9,650万円
- 農林水産物輸出・インバウンド需要拡大対策を強化 7,175万円
- 活力ある高収益型園芸産地を育成 14億5,000万円
- 水田農業の競争力を強化 2億3,086万円
- 畜産の競争力を強化 4億9,173万円
- 県産木材の供給力を強化、販路を拡大 1,194万円
- 農業就業者の定着を促進 1,261万円
- 食の安全・安心を確保 2,009万円
農林⽔産業の競争⼒強化
- 世界文化遺産の登録・保全活用を推進 1億7,157万円
- 観光プロモーションを強化 5,056万円
- 体験・交流・滞在型の観光資源を開発 542万円
- 外国人観光客の受入環境を整備 2,358万円
- 北九州空港を活用して外国人観光客を集客 6,183万円
- 海外に福岡の魅力を発信 2,598万円
- 全国豊かな海づくり大会を開催 3億8,016万円
- 貴賓館を中心とした天神中央公園(西中洲エリア)を活性化 1億7,597万円
本県の魅力発信と観光の振興
出会い、結婚、子育て、就職・仕事の支援
若い世代の夢と希望をかなえる
- 結婚応援を推進 1,308万円
- 保育の担い手を確保 1億5,034万円
- 児童相談所の体制を強化 1,265万円
子ども・子育て支援の充実
- 若者のUIJターン就職を支援 1,169万円
- 企業における働き方改革を推進 1,897万円
就職・仕事の支援
女性や高齢者の活躍の応援
女性の感性や発想、高齢者の知識と経験を最大限活かす
- 企業や地域における女性の活躍を応援 4,018万円
- 女性農林漁業者の活動を支援 1,271万円
- 働く女性向けワンストップ就業支援を充実 1,363万円
女性の活躍推進
- 70歳現役社会の実現に向けた取組み 1億6,177万円
70歳現役社会の推進
「ふくおか未来人財」の育成とスポーツの推進
国際的な視野を持ち、地域で活躍する「ふくおか未来人財」を育成する。
県民のスポーツ活動を盛んにする
- 中学校における学力向上を推進 3,609万円
- 地域の産業に合った人材を育成 554万円
- 青少年の国際スポーツ交流を推進 360万円
「ふくおか未来人財」の育成
- ジュニアアスリートを育成 3,595万円
- ラグビーワールドカップ2019福岡開催を推進 7,483万円
- キャンプ地誘致を推進 5,332万円
- 福岡アーチェリーアカデミーを開設 1,132万円
- 障がい者スポーツを推進 8,695万円
- 福岡県の文化の魅力を発信 1,126万円
大規模国際スポーツ大会を契機とした
スポーツの振興と地域の活性化
安心して生活できる共助社会の実現
子ども、高齢者、障がいのある人が安心して生活できる社会を実現する
- 放課後児童クラブの利用料減免を支援 7,988万円
- 田川地域に子ども支援オフィスを設置 2,384万円
- 生活困窮世帯の高卒等未就労者の技能習得を支援 380万円
- 学習支援ボランティアの人材バンクを設置 629万円
- 生活困窮世帯等の高校生の進学・就職を支援 2,880万円
子どもの貧困対策の一層の強化
- 発達障がいのある人の支援を強化 8,636万円
- 医療的ケア児の支援を強化 2,780万円
- 特別支援教育の支援体制を充実 4,607万円
障がい者福祉の向上
- 介護応援宣言企業登録制度を創設 866万円
- 介護人材の確保・定着を支援 1,116万円
- 回復期病床の確保対策を推進 8億7,100万円
高齢者施策の推進、県民の健康の維持と増進
安全・安心、災害に強い県づくり
県民の皆さんの安全・安心の向上を図る
- 緊急輸送道路等を整備 189億3,814万円
- ため池等の安全対策を推進 49億4,002万円
- 住宅の地震対策を強化 7,945万円
- 市町村と連携し防災力を強化 1,639万円
- 警察の災害対応力を強化 1,748万円
熊本地震を踏まえた地域防災力の向上
- 福岡・北九州空港を整備 46億4,195万円
将来の発展基盤の整備
- 城南(仮称)警察署の建設候補地を調査 88万円
- 暴力団事務所の撤去を促進 500万円
- 飲酒運転撲滅運動を推進 301万円
- 自転車ルール・マナーの周知徹底を推進 190万円
徹底した治安の確保
- 高濃度PCB使用製品の処理を促進 1,619万円
- 浄化槽整備を促進 4億9,098万円
快適な生活環境の整備
(新)は新しく取り組む事業です。予算額は万円未満四捨五入です。
[問い合わせ] 財政課 ☎092-643-3054 ファクス092-643-3059