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福岡県だより2015年3月号
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福岡県知事 小川 洋 のばそう、健康寿命!〜いつまでも健やかに生きるために〜

 わが国は、保健衛生環境の充実や医療の進歩などにより、男性の平均寿命は80.2歳、女性は86.6歳まで延び、世界一の長寿国となりました。一方で、健康上の問題がなく元気に生活できる期間を示す「健康寿命」は、平均寿命と比べて男性で9年、女性で12年短くなっています。 県では、この「健康寿命」を延ばし、県民の皆さんが、生涯にわたり、いきいきと自分らしく暮らしていけるよう、生活習慣の改善につながる、ウォーキング大会や食生活について学習するフォーラムの開催、要介護になる危険性の高いロコモティブシンドローム(骨や関節、筋肉などの病気や衰えにより、歩行や日常生活に支障がでる状態)の予防対策の普及に取り組んでいます。また、県民の皆さんの自主的な健康づくりを応援する「福岡県健康ポータルサイト」を開設し、自分のライフスタイルに合わせた生活習慣の改善やロコモ予防に関する情報をお届けしています。
 県民の皆さん、長生きしてよかったと実感できるよう、日ごろの生活習慣を見直し、健康寿命を延ばしましょう!

■健康寿命を短くする「生活習慣の乱れ」

日本人の平均寿命と健康寿命

 健康寿命を短くする大きな要因は、運動不足や不適切な食生活、アルコールの過剰摂取や喫煙など日ごろの生活習慣の乱れです。これらが続くと、生活習慣病(肥満症(内臓脂肪型肥満)、高血圧症、糖尿病、脂質異常症など)の発症リスクを高めます。生活習慣病にならない、また、重症化させないよう、生活習慣を見直しましょう。

生活習慣病が重症化すると、生命に関わる深刻な事態を招きます。仮に助かったとしても…。

●心筋梗塞、狭心症など…入院、苦痛を伴う治療が必要、活動の制限など
●脳卒中…体の麻痺、日常生活の支障(食事・入浴に介護が必要)など
●糖尿病の合併症…失明、人工透析(週3回・半日程度の透析)が一生必要など
●COPD(慢性閉塞性肺疾患)…数分間の歩行(100m程度)での息切れ、在宅酸素療法(1日中酸素吸入)が必要など

■生活習慣病にならないために

プラス10分の運動

 運動習慣を身につけることは、健康と体力の保持増進はもちろん、認知症の予防にもつながります。まずは、毎日の生活で、今よりプラス10分体を動かしましょう。

〈無理なくできることから〉
●外出時に歩幅を広げて早めに歩く
●3階までなら階段を使う
●てきぱきと掃除・洗濯を行う
●周囲の景色を楽しみながら散歩する
●テレビを見ながらストレッチをする
●休日に家族や友達と外出するなど

介護予防「ロコトレ」
ロコモティブシンドロームを予防する運動
「ロコトレ」を始めましょう。
●片脚立ち…左右1分間ずつ、1日3回
●スクワット…深呼吸をするペースで5〜6回、1日3回
正しいロコトレのやり方は、
「福岡県健康ポータルサイト」や
「ふくおかインターネットテレビ
http://webtv.pref.fukuoka.lg.jp/)」で紹介しています。
大切なのは、「習慣化」すること。運動できた日は、カレンダーに〇をつけて、チェックしましょう。

プラス野菜1皿

1日に必要な野菜350グラム

 栄養バランスのとれた食事は、健康の基本です。ごはん、パン、麺類などの「主食」、肉、魚、卵、大豆製品などから作る「主菜」、野菜、いも、きのこ、海藻などから作る「副菜」を揃えるとバランスのとれた食事になります。外食や弁当を購入する際も、この主食、主菜、副菜のバランスを意識して選びましょう。
 また、野菜を1日350グラム以上(うち緑黄色野菜を120グラム以上)食べることが推奨されていますが、日本人の平均野菜摂取量は男性で約270グラム、女性で約250グラムと不足しています。
 毎回の食事に、野菜をもう1皿プラスしましょう。

守ろう!適正飲酒

1日あたりの適正飲酒量は?

 過度な飲酒を続けると、生活習慣病の発症リスクを高めるだけでなく、不眠やうつ病などの心の病気や暴力行為などの社会的問題を引き起こす可能性があります。適正飲酒を心がけましょう。

もう受けましたか?特定健診

 生活習慣病は重症化するまで自覚症状がほとんどありません。そのため、異常を放置して、気づいた時には日常生活に支障が出るケースも...。そうならないためにも、血圧や血糖値、腹囲などを測定する「特定健診※」を毎年受診しましょう。
 健診結果に異常が見られた場合は、医師や保健師、管理栄養士などによる運動や食事コントロールに関する特定保健指導を受けることができます。
 年1回の健診で自分の健康状態を確認し、元気に安心して過ごしましょう。
 また、生活習慣病になった場合は主治医の指示に従い、継続して治療を行うことが大切です。
※特定健診:40歳から74歳までの方を対象に、医療保険者(市町村や健保組合など)が実施。75歳以上の方についても福岡県後期高齢者医療広域連合が同様の健診を実施。

今年こそ禁煙を

卒煙サポート薬局

 タバコには、多くの有害物質が含まれており、生活習慣病、さらには、がんや動脈硬化、脳卒中、COPDなどの発症リスクを高めます。また、タバコから立ち昇る副流煙や喫煙者が吐き出した煙が、喫煙していない人にも悪影響を及ぼします。
 「たばこの害はわかっている。やめたいけどやめられない」と思っている人は、一度病院の禁煙外来や卒煙サポート薬局に相談してみてはいかがですか。

10年後も健康に

福岡県健康ポータルサイト(http://www.kenko.pref.fukuoka.lg.jp/)では、健診結果や日ごろの生活習慣を入力すると、10年後の生活習慣病の発症予測が簡単にできます。また、その結果に基づき生活習慣の改善などについて専門家がアドバイスを行っています。他にも、アルコール依存度やロコモティブシンドロームのチェック、自分のライフスタイルに合わせて選べる生活習慣改善メニューなどのコンテンツがいっぱいです。ぜひ、日ごろの健康づくりにご活用ください。

介護・認知症でお悩みの方・そのご家族へ

 市町村が設置する「地域包括支援センター」では、高齢者に関するさまざまな相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。

〈例えば〉
●介護保険サービスを受けたい
●健康を維持する方法を知りたい
●家族の介護に疲れた
●将来の生活や財産管理が心配

【問い合わせ】各市町村の地域包括支援センター

 「認知症医療センター」では、認知症に関する医療相談や専門的な診断・医療を行っています。また状況に応じて、適切な医療機関の紹介も行っています。普段の生活の中で「もしかして認知症かな」と思うことがあればお気軽にご相談ください。

【問い合わせ】相談窓口一覧を参照

【問い合わせ】健康増進課 tel092-643-3269

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