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2018 秋号 AUTUMN 通巻592号 平成30年9月20日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

県議会だより KENGIKAI TOPICS

 

平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興

 

 西日本を中心に広い範囲で記録的な大雨となった「平成30年7月豪雨」は、本県においても尊い人命を奪い、各地で住宅や建物、道路、河川、鉄道、農産物などに大きな被害をもたらしました。

 今回の豪雨災害で亡くなられた方々とそのご遺族に対し深く哀悼の意を表するとともに、被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げます。

 昨年の九州北部豪雨災害からちょうど一年が経った時期に再び起きた大雨による災害であり、県議会では、災害発生直後から、会派において災害対策本部を立ち上げ、迅速かつ正確な被害状況の把握に努めるなど、被災した地域の早期復旧に全力で取り組んでいます。引き続き県執行部と一緒になって、被災された方々の生活支援に取り組み、被災地域の一日も早い復旧・復興を推進していきます。

現地視察

 井上順吾議長は、災害発生直後の7月10日から、地元議員や小川洋知事らとともに、久留米市、北九州市、飯塚市などの被災現場の視察を行いました。

 北九州市の災害現場では献花を行い、亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。また、山ノ井川・筑後川の合流地点、平成筑豊鉄道の築堤崩壊現場、飯塚市頴田支所の浸水被害現場、国道201号筑豊緑地付近の道路崩壊現場などの視察を行い、現在の様子を確認し、関係者から被害の状況について説明を受けました。

飯塚市頴田支所屋上から浸水被害現場を視察(飯塚市)

 

災害現場での献花(北九州市)

山ノ井川・筑後川の合流地点を視察(久留米市)

 

関係省庁への要望活動

 

 7月31日、井上議長は小川知事とともに関係省庁を訪れ、平成30年7月豪雨災害に係る要望を行いました。

【主な要望内容】

  • 地方交付税等による財政支援
  • 公共土木施設等の早期復旧
  • 治水対策の推進
  • 土砂災害対策の推進
  • 農林漁業の災害復旧対策
  • 中小企業・小規模事業者等に対する支援
  • 被災者の生活再建支援の充実 など

 また、併せて、昨年の九州北部豪雨災害からの復旧・復興に向けた継続的支援についても提言・要望を行いました。

齋藤農林水産大臣への要望活動

 

第3回九州観光振興大会

 

 8月3日、九州各県の観光議員連盟に所属する県議会議員で構成する九州観光振興議員連盟(会長:田中久也福岡県観光産業振興議員連盟会長)や九州観光推進機構、行政機関、観光関係団体など約260人が一堂に会し、「九州はひとつ」の理念のもと、九州が一体となった観光産業の振興に寄与することを目的に、第3回九州観光振興大会が福岡市内で開催されました。

 大会では、来年度、九州でも試合が行われるラグビーワールドカップを契機とした九州のスポーツツーリズムの振興をテーマにしたパネルディスカッションなどが行われ、最後に、国際的なスポーツ大会などの開催に合わせ九州全体が協力して九州の魅力を発信し、国内外の観光客の継続的拡大に取り組むことなどを含む「九州観光振興大会宣言」が採択されました。

パネルディスカッションの様子

 

全国都道府県議会議長会定例総会ならびに内閣総理大臣との懇談会

 

 7月25日、東京都で開催された第160回全国都道府県議会議長会定例総会において新役員の選任が行われ、井上順吾議長が全国都道府県議会議長会副会長に就任しました。

 総会では、役員などの選任の他、平成29年度決算の認定が行われ、議案審議では、「平成30年7月豪雨による災害に関する決議」など4件の決議案ならびに「平成31年度政府予算編成並びに施策に関する提言」について審議が行われ、採決の結果、いずれの議案も原案のとおり可決されました。翌26日には、総理大臣官邸において懇談会が開催され、7月豪雨に係る被害対応や地方創生を支える高速交通網の整備促進などについて、安倍総理や野田総務大臣などとの意見交換が行われました。

総理大臣官邸にて(中国、四国、九州各県議会の正副議長らと)

 

国連ハビタット事務局長による県議会訪問

 

 8月1日、アジア太平洋サミットのため来県中のマイムナー・モハメド・シャリフ国連ハビタット事務局長が是澤優福岡本部長とともに県議会を訪問されました。県議会では、井上順吾議長、畑中茂広副議長や森下博司公明党団長、樋󠄀口明福岡県国際交流推進議員連盟会長らがお迎えし、井上議長は、「国連ハビタットと本県の関係がより強固なものとなるよう、今後も国際化をさらに進めていきたい」とあいさつしました。

 シャリフ事務局長からは、県議会を含む本県の訪問団が4年前にケニア共和国の国連ハビタット本部を訪問した際、ハビタットプロジェクトとして整備予定であった「福岡方式」による廃棄物処分場が完成し、地域の皆さんに大変喜ばれていることなどが報告されました。

国連ハビタットのシャリフ事務局長(前列中央)と是澤優福岡本部長(後列右から2番目)