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2017 夏号 SUMMER 通巻587号 平成29年6月20日発行(季刊)
発行 / 福岡県 県民情報広報課

 
 
 

ひとあじ違う古都・太宰府の夜の魅力を体験しよう

荘厳な夜の拝殿 いつもとは違う時間が流れていきます

 中国語、韓国語、英語など、さまざまな言葉が飛び交う昼間の太宰府天満宮。海外からのクルーズ船が博多港に到着するたびに数千人の外国人観光客が太宰府天満宮を訪れます。昼間はにぎわう境内も午後5時頃には落ち着きを取り戻します。そんな太宰府の夜の魅力をご紹介。

 この春から、九博の夜間開館に合わせて、太宰府天満宮も午後8時半まで開門。九博と境内を結ぶエスカレーターの昇降口にも明かりがともり、足元灯が夜道を照らすので、安心してお参りができます。

 ライトアップされた煌(きら)びやかな楼門をくぐったら、夜間照明に浮かび上がる安土桃山様式の荘厳な拝殿へ向かいます。静寂に包まれた、夜ならではの心静かな参拝を楽しめます。

太宰府天満宮煌びやかな楼門の様子 太宰府天満宮拝殿へ向かう様子
 

地域が連携して情緒豊かな太宰府の夜を創出

 暮れなずむころ、太宰府天満宮の参道にも明かりがともり、3基の鳥居が幻想的に浮かび上がります。これも、九博の夜間開館を機に始まったライトアップです。

 ライトアップの光の色は季節によって変化。桜色の春から、夏は新緑の緑色へ。秋には紅葉を、冬は青の世界をイメージした色に変わる予定です。美しい光は参道に新たな命を吹き込むかのようです。

 一方、参道の店舗も動き始めました。夜の観光客の安全への配慮とおもてなしの気持ちを込めて、紙袋にLEDライトを入れた足元灯を、通路に置くようになりました。また、太宰府名物「梅ヶ枝餅」のお店など、一部の店舗も営業時間を延長。夜ならではのゆったりとした時間を楽しむことができます。

 さらに、これからの季節、七夕祭(7月7日)、夏祭り(7月24、25日)、千灯明(せんとうみょう)(9月25日)と、太宰府天満宮の夜のお祭りも見逃せません。特に、千灯明当日に合わせて市民の手による「古都の光」という、風情あふれるライトアップイベントも催されます。

 これらのライトアップや、九博の夜間開館が夜のにぎわいを生み出し、それが夜の飲食や宿泊、翌朝の天満宮参拝などに結び付くことで、従来の通過型の太宰府観光とは違う流れができればと、地元も期待を寄せています。

 九博の夜間開館を受けて、市、太宰府天満宮、観光協会、商工会、そして各店舗が一体となって取り組む太宰府ナイトエリアの創出。その連携は、太宰府の新たな魅力を掘り起こそうとしています。

足元灯にいる親子の様子
鳥居

3基の鳥居を中心に季節感やイベントのイメージに合ったライトアップを夜9時まで開催

 
参道の店舗
足元灯
 

参道の店舗を中心に始めた足元灯。袋にLEDを入れただけの簡易なものだが、柔らかな明かりに癒される

古都の夜を彩るナイト・イベント
七夕まつり

 太宰府天満宮の境内で午後6時半から、幼稚園児による歌、楽器演奏、熊本県山鹿市の「山鹿灯篭踊り」などが奉納されます。中でも、山鹿灯篭踊り保存会と地域の人々の参加による、あでやかな総踊りは必見です。この日は参道の鳥居もライトアップされ、七夕の夜を華やかに演出します。

 
古都の光

 水城跡、大宰府政庁跡、戒壇院、観世音寺など太宰府にある史跡を多くの人に知ってもらおうと始まったイベント。地域の人々も参加し、さまざまな趣向を凝らした灯明で、太宰府の町に「光の道」を作り出します。美しく幻想的な光が古都・太宰府の夜を照らします。 

 
だざいふなび
 

[問い合わせ先]
■太宰府天満宮 ☎092-922-8225
■太宰府市観光経済部 ☎092-921-2121
■太宰府観光協会 ☎092-925-1899