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グラフふくおか 2015春号 spring 通巻578号平成27年3月11日発行(季刊) 発行 福岡県 県民情報広報課

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協働でつくる地域の未来 地域のチカラ

福岡県では、地域住民や地域づくり団体、NPO、市町村などと協働して、
さまざまな地域資源を生かした地域振興プロジェクトを進めています。
このコーナーでは、そんなプロジェクトを通じて、地域の未来をつくる元気な人々をご紹介します。

写真:左から 田川広域観光協会事務局 坪根法広さん、田川構内自動車 嘉久礼子さん、田川商工会議所 中村成也さん、田川青年会議所 永原譲太郎さん、たがわ情報センター 鬼丸昌広さん、川崎町観光協会 山本剛司さん
マイカーでは体験できない地元の人とのふれあいをつくりたい
思いを同じくする皆さんのサポートをしていきます
ワクワクしてもらえるような仕掛けをつくっていきます
ものづくりの視点から地元の価値を高めていけたら
情報誌やウェブサイトで、情報を発信しています
たがわネット
http://tagawa-net.jp/
広域連携で田川を観光都市へ
人が一番の観光資源。田川ソウルをぜひ感じてください

Vol.4 田川広域連携プロジェクト推進会議

地域の魅力をまるごと発信!「田川まるごと博物館プロジェクト」

 日本の近代化を支えた炭鉱の町として知られ、竪坑櫓(たてこうやぐら)や二本煙突などの石炭遺産が残る田川地域。ここ田川市郡8市町村には修験道の霊山として名高い英彦山をはじめとする雄大な自然とともに400年以上の歴史を誇る上野焼(あがのやき)といった伝統工芸品や田川ホルモン鍋などの地域に根差した食文化などが数多く受け継がれています。
 こうした魅力あふれる地域資源を博物館の展示物に見立て、広く発信しようと平成24年から始まったのが「田川まるごと博物館プロジェクト」です。
 プロジェクトの中心となるのは産官学民が一体となって組織された「田川広域観光協会」の皆さん。田川地域の自然を体験できるプログラムの開催や交通機関が連携した観光ルートづくり、120人以上で博多どんたくに参加する都市圏でのプロモーション活動など、メンバーが「まちづくりプロデューサー」として、それぞれの得意分野を生かしながら、田川地域の魅力発信に取り組んでいます。
 田川商工会議所の中村成也さんは「この取り組みをきっかけに、田川8市町村を一つの地域と捉えるようになりました。市町村ごとの情報発信も重要ですが、『オール田川』でやると、効果が8倍以上になるように感じます」と手応えを話します。
 田川青年会議所の永原譲太郎さんは「田川に暮らす人々にとっても、地域の魅力の再発見につながっています。より多くの人たちを巻き込みながら、一丸となって田川をつくっていきたいですね」と語ります。
 市町村の枠を越え、思いを一つに「来館者」の増加を目指すプロデューサーの皆さん。その独創的なアイデアは、地域の未来に新たなチカラを運んでいます。

写真:上野焼無造窯(福智町)の紅葉好評を博した体験交流型プログラム「Tagawa Long Trail あったがわの旅」では、田川の魅力を巡るコースを設定。今年は、「複数の市町村をつなぐルートもつくりたい」と意気込む。写真は上野焼無造窯(福智町)の紅葉

田川広域連携プロジェクト推進会議

 平成23年に発足。県と田川地域の1市6町1村(田川市、香春町、添田町、糸田町、川崎町、大任町、赤村、福智町)で構成され、豊かな自然や石炭遺産、伝統文化、グルメなどバラエティーに富んだ地域資源を活用した地域の魅力発信や、田川地域の子どもたちを対象とした、地域団体との協働による人材育成などのプロジェクトに取り組んでいる。

写真:さまざまな分野で活躍するリーダーを育成する「田川飛翔塾」地域に愛着と誇りを感じてもらい、将来さまざまな分野で活躍するリーダーを育成する「田川飛翔塾」
写真:「遠賀川まるごと探検隊」の様子遠賀川の歴史や役割を学び、自分たちの地域の自然などを考える「遠賀川まるごと探検隊」
問い合わせ
田川広域連携プロジェクト推進会議事務局
(福岡県広域地域振興課内)
☎092-643-3180