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グラフふくおか 2015秋号 AUTUMN 通巻580号平成27年9月20日発行(季刊) 発行 福岡県 県民情報広報課

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いざ!地方創生 日本の元気を福岡から

魅力的な企業の立地で地域を元気に!

地方の人口減少に歯止めをかけ、活力のある日本社会を地域からつくるための取り組み「地方創生」。今回は、地域に雇用の場を創出している企業を取り上げます。

写真:社長の山口毅(たけし)さん(中央)と従業員の皆さん「英彦山(ひこさん)は紅葉が鮮やかです。ぜひ工場にも遊びに来てください」と社長の山口毅(たけし)さん(中央)と従業員の皆さん
写真:工場でつくられている「めんべい」工場でつくられている「めんべい」は、空港や駅などでも販売。福岡の味が全国へ
写真:添田町工場での工場見学の様子添田町工場では、併設のショップから「めんべい」の製造過程の見学ができるほか、試食ができる工場見学も実施(要予約)
写真:befor 旧県立田川商業高校の体育館体育館が工場として再生!写真:after 旧県立田川商業高校の体育館をリノベーションした添田町工場旧県立田川商業高校の体育館をリノベーションした添田町工場
廃校を活用して地元に親しむ工場を
 県の東南部に位置し、日本三大修験道(しゅげんどう)の霊場として有名な英彦山の山あいにある添田町。自然あふれるこの町で、「地域の活性化に貢献できたら」と意気込むのは、株式会社山口油屋福太郎・代表取締役社長の山口毅さん。平成26年7月、町内にある旧県立田川商業高校の体育館を活用し、めんたい風味せんべい「めんべい」の工場を開設しました。廃校の体育館を工場として大規模に活用した事例は県内で初めてです。また、地元や近隣から約80人を新たに雇用し、地域の雇用の創出に一役買っています。
 「廃校の体育館を活用すると、初期費用を抑えられるだけでなく、天井が高く機械を搬入しやすいなどのメリットもありました。従業員の中には田川商業高校の卒業生もいて、『地元、しかも出身校で働くことができてうれしい』と喜びの声が聞かれます」と山口さん。
 工場見学やお土産販売を行い、たくさんの人が訪れる添田町工場では、敷地内のグラウンドを活用して、新たに女子ソフトボールチームを発足させることも検討中。今年10月には、校舎を改築した、従業員のための寮も完成する予定です。人々が集い、地域を盛り上げ、元気をもたらす拠点となるべく、さまざまな取り組みを行っています。
首都圏から福岡へ本社機能を移転
写真:福岡本社に開設されたコールセンター福岡本社では、コールセンターも開設。暮らしやすく食べ物がおいしいなど、福岡は東京組の社員の間でも好評だそう
 東日本大震災をきっかけとして、首都圏から福岡へ移転する企業も増えています。
 「災害の少なさや東京からのアクセスの良さが福岡を選んだ決め手でした」と話すのは、マスミューチュアル生命保険株式会社の執行役員である宮永庸平(みやながようへい)さん。
 今年4月、福岡市中央区に福岡本社を開設し、今年度は新卒採用6人を含む約100人体制(うち現地採用32人)で、経営管理や人事など、本社機能の一部を担います。
 「立ち上げに際して、東京から社員が応援に駆けつけていますが、将来的には福岡のスタッフを中心にやっていけたら」と語る宮永さん。新しく加わった県内企業の一員として、地域の未来を見つめます。
写真:マスミューチュアル生命保険株式会社執行役員 宮永庸平(みやながようへい)さん
写真:大川組子や久留米絣(かすり)のオブジェ執行役員の宮永庸平さん。オフィスの入り口には、福岡県の伝統工芸品である大川組子や久留米絣(かすり)など、地域とのつながりを表現したオブジェを配置した
「福岡県オフィス整備促進補助金」を創設!

 県では、県内市町村の空き庁舎や廃校などの遊休施設の活用を促進し、各地に魅力的な雇用の場を創出するため、今年度から補助金を創設しました。
 市町村がコンタクトセンターやソフトウエア業などの入居のため、遊休施設にOAフロアの敷設やパーテーションの設置、入退室セキュリティー設備の導入を行う場合に、必要な経費の一部を補助します。

問い合わせ:福岡県企業立地課 電話:092-643-3442
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