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グラフふくおか 2015秋号 AUTUMN 通巻580号平成27年9月20日発行(季刊) 発行 福岡県 県民情報広報課

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地域と重ねた10年 そして次の10年へ 九州国立博物館

写真:九州国立博物館四季折々の表情を映し出す全面ガラス張りの外壁。
周囲の山並みに溶け込む穏やかな曲線を描いた屋根のデザインも印象的

 平成17年、太宰府の地に、4番目の国立博物館として誕生した“九博”こと九州国立博物館。今年10月、開館10周年という節目を迎えます。
 「文化交流展示室」「特別展示室」において魅力的な展示を重ね、開館以来掲げてきたテーマ「学校より面白く、教科書より分かりやすい」をさまざまな形で表現し、積み上げてきたこの10年。
 今後も、県民にとって親しみやすく、分かりやすく、楽しい博物館として、また、アジア諸国の文化交流推進拠点の役割を果たす博物館として、さらなる進化への期待が高まります。

写真:九州国立博物館開館の様子※1
九州国立博物館のあゆみ
明治32年
・岡倉天心が「九州博物館」の必要性を説く
昭和63年
・「九州国立博物館誘致推進本部」発足
平成17年10月
・太宰府市に開館 ※1
・開館記念特別展「美の国 日本」開催 ※2
平成21年7月
・特別展「国宝 阿修羅展」開催 ※3
歴代最高入場者数(71万1154人)を記録 
平成24年10月
・来館者1000万人達成
平成25年10月
・特別展
「台北 國立故宮博物院 神品至宝」開催 ※4
平成27年10月
・開館10周年
・開館10周年記念特別展「美の国 日本」や
記念イベントなどを開催予定
写真:開館記念特別展「美の国 日本」 の様子
※2
写真:特別展「国宝 阿修羅展」ポスター※3
写真:特別展 「台北 國立故宮博物院 神品至宝」ポスター※4
ますます皆さんに喜ばれる九博に

 地域に密着し、愛される博物館として10周年を迎える九博。これまでにご来館いただいた方はもちろん、地元の皆さんにも、W自分たちの博物館Wといった気持ちで親しんでいただいていることをありがたく感じるとともに、もっと喜んでもらうにはどうすればいいのか、私たちは「お客さまの目線に立って」日々考えています。

 たくさんの貴重な文化財を有する博物館には「学ぶ」ために足を運ぶ方が少なくありません。しかし、九博には文化財以外にも、歴史的景観や美しい自然といった、この場所ならではの魅力がたくさんあります。それらをより分かりやすくアピールすることで、学ぶだけでなく、「くつろぐ」「楽しむ」といった、人それぞれの目的を持って訪れることができる博物館として成長していくことができるのではないでしょうか。「足を運ぶたびに新しい発見や驚きが待っている」、そんな博物館として、より愛される存在になっていけたらと思います。

 次の10年を見据え、ますます面白くなる九博に、ぜひ何度でもお越しいただきたいと思います。

写真:九州国立博物館 島谷 弘幸館長九州国立博物館
島谷 弘幸館長

九博がもっと楽しくなる4つのポイント

写真:博物館の裏側を探検できるバックヤードツアーの様子
バックヤードを探検する博物館の裏側を探検できる「バックヤードツアー」。収蔵庫や文化財の保存修復などが見学できる
写真:年間300回もの展示替えが行われる4階「文化交流展示室」年間300回もの展示替えが行われる4階「文化交流展示室」。いつでも新鮮な驚きに出会える。10周年を機に今秋リニューアル予定
文化交流展示室で発見する
写真:今年7月にオープンした「ミュージアムショップ参道」10周年を機にリニューアルし、九博オリジナルグッズなどがさらに充実。今年7月には太宰府天満宮参道にも「ミュージアムショップ参道」がオープン
ミュージアムショップで買う
写真:遊びを通して異文化と触れ合う体験型展示室「あじっぱ」遊びを通して異文化と触れ合う体験型展示室「あじっぱ」。親子で遊んで学べる人気スポット
あじっぱで体感する

開館10周年記念 展示・イベント

アジア交流博物館長サミット
九州国立博物館1階ミュージアムホール
10月18日(日曜)13時から15時30分
アジア人形劇フェスティバル
 カンボジア「スバエク・トム公演」
九州国立博物館1階ミュージアムホール
11月21日(土曜)・22日(日曜)
※要事前申込
 (詳細はホームページなどでお知らせ予定)
開館10周年記念・「推定客館跡」
 特別史跡大宰府跡追加指定記念
 トピック展示「新羅王子がみた大宰府」
九州国立博物館4階文化交流展示室
9月22日(火曜・祝日)から11月29日(日曜)
開館10周年記念特別展「美の国 日本」
九州国立博物館3階特別展示室
10月18日(日曜)から11月29日(日曜)
写真:開館10周年記念特別展「美の国 日本」ポスター