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天皇皇后両陛下行幸啓に係る宮内庁との共同会見 平成29年10月30日(月曜日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年11月2日更新

天皇皇后両陛下行幸啓に係る宮内庁との共同会見 平成29年10月30日(月曜日)

この会見録は発言をそのままではなく、文章とする際読みやすいように整理したものです。

この知事記者会見録の模様は、  ふくおかインターネットテレビ  動画配信しています。

(県民情報広報課長)行幸啓4日目、本日は福岡県知事の単独の記者会見です。本日の行幸啓の概要、感想、そして4日間全体を通じてのまとめを小川知事から申し上げます。

(知事)皆さん、27日から今日まで4日間、本当にありがとうございました。

 まず、本日の行事について説明します。天皇皇后両陛下におかれましては、午前中、北九州市エコタウンセンターをご視察されました。ここでは、深刻な公害を克服してきました北九州市におけるこれまでの環境に関する取り組みについてご聴取をされるとともに、次世代エネルギーに関する展示、あるいは自動車、家電、ペットボトルといったもののリサイクルに関する展示をそれぞれご覧いただき、説明を聴取していただきました。両陛下におかれましては、非常に環境の保全にご関心がおありで、説明に熱心に耳を傾けられ、うなずきながら興味深くご覧いただきました。色々な質問もしていただきました。そして、皆様ご承知のとおり、先ほど、ここ、北九州空港から特別機でご帰京されました。

 本日も、沿道を中心に1万5,000人余りの方に奉迎していただきました。なお、昨晩のことですが、提灯奉迎が行われ、約1万人の県民の皆さんが提灯を手に、両陛下をお迎えしたところです。ユネスコ無形文化遺産に昨年末登録されました戸畑祇園大山笠も披露され、私も駆けつけ、参加させていただきましたが、それはすばらしいものでした。両陛下から早速、とても美しかった、寒い中ありがとうというメッセージが会場に届けられ、参加した県民の皆さんは、自分たちの気持ちが両陛下に伝わったのだと、とても喜んでおられました。

 次に、今回の行幸啓全般について申し上げたいと思います。

 天皇皇后両陛下におかれましては、この4日間、まずは平成29年7月九州北部豪雨災害の被災地であります朝倉市をお見舞いいただきました。また、第37回全国豊かな海づくり大会へのご臨席のほか、今年7月、世界文化遺産に登録されました宗像大社、そして安川電機みらい館、さらには、本日の北九州市エコタウンセンターのご視察と、県内各地をご訪問いただきました。昨日の第37回全国豊かな海づくり大会福岡大会で予定しておりました鐘崎漁港における海上歓迎と放流行事は、台風の影響のため残念ながら中止させていただきましたが、河南侍従によりますと、昨晩、両陛下が、なかなか難しい判断だったと思うけれども、いい判断だったとおっしゃっていたと伺ったところです。

 この4日間、両陛下に同行させていただきましたが、特に印象に残りましたのは、両陛下の、いつもお優しく、また、ご慈愛に満ちた表情、お言葉、立ち振る舞いです。お立ち寄り先では、多くの県民の皆さんと温かく接していただきました。また、沿道で手を振ってお迎えされている多くの県民の皆様にも、丁寧に、また、にこやかにお応えいただきました。こうした天皇皇后両陛下のお姿、そして、一方で、両陛下と接しておられます県民の皆様のお顔や反応を見ておりますと、両陛下の地域へのご訪問の重さと申しますか、すばらしさを、私は改めて実感させていただきました。多くの県民の皆さんが両陛下と触れ合うことができて、大変大きな喜びであったと思っております。

 天皇皇后両陛下をお迎えするに当たって大変ご尽力いただきました大会関係者、地域の皆さん、関係機関の方々、とりわけ警備関係者の皆さんには大変ご協力いただきました。全ての関係の皆様に、この場をかりて感謝し、お礼申し上げたいと思います。また、この4日間で、昨日の提灯奉迎の1万人、今日の一般奉迎を合わせると、6万5,000人を超える大勢の県民の皆様に奉迎いただきました。両陛下を奉迎していただきました県民の皆様にも、心から感謝申し上げたいと思います。

 この行幸啓が、被災地の皆様はもとより県民の皆様の励みとなり、平成29年の北部豪雨災害からの一日も早い復旧・復興、そして、水産業の振興をはじめとする我が福岡県の県勢の発展につながることを心から願っています。そして、何よりも今回ご来県いただきました両陛下の今後ますますのご健勝とご繁栄を心から祈念いたします。

 

 質疑応答

 

(記者)先ほど知事から、エコタウンセンターに両陛下の関心が非常に高くて、うなずきながら興味深く見られて、色々な質問をされたとおっしゃいましたけれども、どんな会話があって、どんな質問ややりとりがあったか教えてください。

(知事)幾つか例を挙げますと、一つは自動車のリサイクルについて説明されたわけですが、それをずっとお聞きになられて、組み立てていって自動車ができるから、リサイクルするにはその逆、いわゆる設計、材質、そういうところから工夫することでリサイクルしやすくなるのですねということを天皇陛下がおっしゃっていました。私、通産省の環境局長をやっておりましたが、まさにそのとおりで、いかにリサイクルしやすいものにしていくかということです。センターの次長さんからも、そういった形でメーカーが色々と努力していることを説明されていました。

 それから、自動車のリサイクルに当たっては、人間の手で使えるところを取り出して、最後には自動車用の鋼板だけが残ります。サイコロみたいなものが置いてありましたが、自動車用の鋼板だけになったものを機械でガシャガシャと押しつぶすとああなります。そういうことをご説明したところ、ほかの国でもそのようにやっておられるのですかとお聞きになられましたが、ほかの国でそのように丁寧に手で中のものを取り外したりしているところはないとおっしゃっていました。ほかの多くの国では、シュレッダーといって、書類のシュレッダーと同じように自動車をそのまま入れて、ばらばらの小さな粉にして、風で飛ばしたり、水に浮かせたりして使うものを分けるのが通例です。そのことを質問されておられまして、環境には非常にお詳しいという印象でした。

 それから、ペットボトルのリサイクルにも非常に関心を示されました。横にペットボトルをリサイクルした結果、どういう製品に使われるかが展示されており、私どもスーツやネクタイ、お子さん用の合成皮革のランドセル、靴、そういうものがありますが、あのペットボトルからこういうものができるのかとお二人で非常に感心されていました。

 そういう意味では、冒頭の北橋北九州市長の話にもありましたように、高度経済成長期に「死の海、洞海湾」と言われていた北九州のまちが、婦人部を中心とする地域の皆さんが立ち上がって、企業を巻き込みながらこのような環境都市にまで発展してきたことについて、非常に感慨深く、興味深くお聞きになられていたという全体の印象です。

(記者)確認ですが、先ほどペットボトルからスーツやランドセルができることを紹介されて、「こういうものができるのですね」と両陛下で話されていたのですか。

(知事)お二人で向かい合って会話をされて、うなずき合っておられました。

 それから、リサイクルではありませんけれども、風力発電の説明をしていたときに、昨日の今日だったということがあると思いますが、天皇陛下から、台風のとき、風力発電は大丈夫ですかというお話がありました。担当の方から、台風に対しては向きを変えたりしてコントロールできるようになっていてトラブルが起きないようになっていますとお答えすると、「それだったらいいですね」とおっしゃっていました。

 

(記者)天皇皇后両陛下は生前退位の意向を示されていて、生前退位前の最後の来県になる可能性もあるのですが、退位された後に福岡県とのかかわりで期待されることを教えてください。

(知事)まだ先の話じゃないですか。それより、今回来ていただいて、全体4日間通して、両陛下から見ると国民、私どもにとっての県民に対する接され方や県民の皆様の反応を横で間近に見ておりまして、両陛下がこうやって地方に行啓されることの重さというか、すばらしさを本当に実感させていただきました。皆さんの表情が明るく変わっていくのですよね。被災地の皆さんが本当に元気づけられ、勇気づけられて、「どうしようかと思っていたけれども、また明日から生きていく元気が出た」とか一様に言っておられる。そういうことを考えると、これから先もずっとお元気で行幸啓を続けていただきたいと率直に思いました。

(記者)それは朝倉の復興していく姿をまた間近に見に来てほしいということですか。

(知事)そこまではまだ。我々としては精いっぱいやりますし、そういう気持ちはあるにしろ、日本国の天皇皇后両陛下というお立場ですから、私たちはまずは自分たちで地域の復興を急ぎたい、そういう思いです。先の話だと思っています。

 

(記者)最後、空港でお見送りされたと思うのですが、両陛下は、4日間を通してのご感想などはおっしゃっていましたか。

(知事)4日間、関係の大勢の皆さんがこの行幸啓に携わったということを強くご認識されておられまして、全ての関係の皆さんによろしくお伝えくださいと。私と県議会議長と県警本部長の3人にお声がけがありまして、それぞれねぎらいのお言葉と感謝のお言葉をいただきましたが、あわせて関係の、つまり県庁職員など、組織のみんなにくれぐれもよろしく伝えてほしいと、その言葉が非常に印象的でございました。しっかりと県庁職員には伝えたいと思います。

 それから、4日間本当にお世話になりましたということを言っておられました。色々な場所に行かれたわけですけれども、4日間、行く先々の地域の方々に対応ありがとうございました、一日も早い被災地の復旧復興をお祈りしたいということを言っておられました。

(記者)知事は、4日間ずっとご一緒に行動されていたと思うのですが、その中で、天皇皇后両陛下が知事にかけられた言葉で何が一番印象に残っていますか。

(知事)海づくり大会は会場歓迎行事と放流行事を中止して、宗像ユリックスという会場での大会になったわけです。その大会が終わった後、退席されて、控室に行く道すがら、前も記者会見で申し上げましたが、非常にすばらしい大会だった、非常によかったということ。

 それから、私どもは三つの海に囲まれているわけですけれども、それぞれの海で漁業者、特に若い漁業者が戻ってきたりして、その方々がメッセージを発表されたわけです。その方々のレセプションでのお話と大会での発表を聞かれて、各地域でこういった若い漁業者が戻ってきて、しっかり事業を継いでいることは日本の漁業にとって心強い、そういったことがもっともっと各地に広がったらいいですねということが2番目。

 3番目は、小学生が、釣川という宗像市にある川の源流まで行ったという作文を読みましたけれども、それについて、すばらしい作文だった、源流のイメージが湧いてきましたということを直接言われて、私はその3点は非常に印象的でした。

 私自身としては、会場歓迎行事を一生懸命準備されていた、地元の方のそれぞれのお顔を知っていますから、それを思うと、台風の影響で行事を中止するのは非常に苦渋の決断ではあったのですけれども、20メートルを超える突風が吹く可能性があると言われておりまして、波も高いということで、安全を考えて判断させていただきました。そのことについて、冒頭に申し上げましたように、河南侍従のほうから、難しい判断だったと思うけれども、安全のことを考えたらいい判断だったと思うということをおっしゃっていただけたということで、私自身はそういう判断をしてよかったと思っております。

(記者)ちなみに、源流のイメージが湧きましたというのは、どちらの陛下でしょうか。

(知事)皇后陛下です。

 

(記者)今の件の確認ですけれども、今日、改めて両陛下から、一日も早い被災地の復旧をお祈りしたいというお言葉があったのでしょうか。

(知事)空港の応接室で、再度お話しいただきました。

 

(県民情報広報課長)では、これで本日の記者会見を終わります。

(知事)どうも、4日間ありがとうございました。

 

(終了)