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福岡発の新技術で海外展開へ!めっき廃液からのニッケル及びリン回収事業開始!

印刷用ページを表示する 発表日:2017年5月17日 09時00分
担当課:
循環型社会推進課
直通:
092-643-3381
内線:
3498
担当者:
進藤、大内

福岡発の新技術で海外展開へ!めっき廃液からのニッケル及びリン回収事業開始

・各種電子部品の下地処理などに用いられる「無電解ニッケルめっき」(注1)処理後に発生する廃液は、現在、産業廃棄物として処分されています。

・この廃液中には、めっき処理の工程で未反応となったニッケル及びリンといった貴重な資源が残っており、これらを効率よく取り出すことができれば、輸入に依存しているこれらの資源の国内循環につながります。

・大谷化学工業(おおたにかがくこうぎょう)株式会社と関西大学は、福岡県リサイクル総合研究事業化センターの支援のもとで行った「無電解ニッケルめっき廃液リサイクル」共同研究プロジェクトにおいて、めっき廃液からニッケル及びリン資源を回収する技術の確立を達成しました。大谷化学工業株式会社は、ニッケル及びリン資源のテスト販売を経て、平成28年5月、事業を開始しました。

・現在、同社は、無電解ニッケルめっき廃液が大量に廃棄されているタイ、マレーシアをはじめとする東南アジア地域において、合弁会社設立又は事業提携による事業展開の準備を進めています。

 

注1「無電解ニッケルめっき」:電気めっきとは異なり、電気を通さずに化学反応を用いてめっきする手法。電気を通さないプラスチックおよび複雑な形状の部品などにめっきを施す際に用いられる。

事業スキーム [JPEGファイル/143KB]


福岡県リサイクル総合研究事業化センター共同研究プロジェクト「無電解ニッケルめっき廃液リサイクル」概要

 

【メンバー】

 ・大谷化学工業株式会社 : リサイクルシステムの構築

 ・学校法人関西大学 : ニッケル抽出剤の長寿命化

 

【研究期間】

平成23~25年度(3年間)

 

【目的・成果】

 無電解ニッケルめっきの工程で生じる廃液は、九州地域で約8,000t/年発生しているとされています。この廃液は、従来、中和処理後に固形分を焼却し埋立処分などされていましたが、ニッケルやリン化合物が多量に含まれていることから、廃液からニッケルを回収するとともに、より資源価値の高いリンについても回収し、肥料原料とする技術の確立に取り組みました。

 ニッケルを選択的に取り出す抽出技術(特許第5360483号)を開発し、回収実験を行ったところ、抽出率98%以上という高効率で1年以上にわたり処理能力を維持できることがわかりました。この高性能な抽出剤を用いることで抽出操作が一回で済み、装置の小型化に成功しました。また、ニッケル抽出後の廃液から亜リン酸カルシウムという形で効率よくリンも回収できることがわかりました。

 なお、当事業を開始するにあたり大谷化学工業株式会社の本社工場内に設けた「ニッケル・リン回収設備」は、福岡県リサイクル施設整備費補助事業(注2)により平成26年度末に導入したものです。

 

注2「福岡県リサイクル施設整備費補助事業」:県では、産業廃棄物の減量化や資源の有効利用を図るため循環型社会の形成に寄与する効果が大きいと認められる産業廃棄物のリサイクル施設の整備に要する経費の一部に対し、補助金を交付しています。

 

【映像資料】

 本研究成果については、福岡県リサイクル総合研究事業化センターのホームページ上で映像資料を公開しています(http://www.recycle-ken.or.jp/eizo.html)。


関係者連絡先

■大谷化学工業株式会社 代表取締役社長 大谷 勝己 氏、担当 河野 友輝 氏、 福壽 亮 氏

  〒811-2304 糟屋郡粕屋町仲原2567番地 Tel:092-621-7855 Fax:092-611-8278 E-mail:gate@7855.jp

■公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター研究開発課 担当:居倉、増田

  〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2-1 Tel:093-695-3068 Fax:093-695-3066