担当課:環境部循環型社会推進課
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担当者:鶴、鐘ヶ江、増田
都市鉱山からのレアメタルリサイクルプロジェクト
☆ 全国初! 県域を越えた(九州一円)使用済小型家電の広域回収モデル事業
☆ 東京都内で回収した廃基板も福岡県内でレアメタル濃縮
レアメタルは、自動車やIT製品、家電製品などあらゆるハイテク製品の製造に欠かせない貴重な金属です。しかし、埋蔵量が少なく、特定国に偏在し、需要の増大により価格も高騰していることから、レアメタルを安定的に確保できるシステムをつくることが我が国の産業競争力を確保する上で不可欠となっています。
福岡県では、レアメタルリサイクル推進事業の一環として、平成20年7月産学官の共同研究プロジェクトの構築に向けた産学官連絡会議を設置し、事業化に向けた検討を行ってきました。
レアメタルリサイクルシステムの事業化のためには、「廃製品の安定的・効率的な回収システムの確立」及び「抽出・分離技術の高効率化・低コスト化」が大きな課題となっています。
この課題解決に向けて、(1)回収システムの確立については、九州一円から使用済小型家電、東京都から廃基板を回収する広域回収モデル事業(環境省事業を活用)を開始するとともに、(2)抽出・分離技術については、 県内の企業がレアメタルの1種であるタンタルの分離・抽出技術を実用化し、設備の導入(経済産業省の補助事業を活用)を行うことになり、レアメタルリサイクルの事業化に向けて大きく前進しました。
これらの取組により、本県が目指している西日本ひいては東アジアのレアメタルリサイクルの拠点化に向けても大きく前進することになります。
・ 福岡県では、環境省・経済産業省事業の採択を受け、使用済小型家電の回収モデル事業を平成21年1月から大牟田市で、8月からは大木町、9月からは筑後市において実施してきたところです。
・ また、県の事業として福岡市の協力を得て、家電量販店やヤフードームでのイベント回収も行いました。
・ このたび、環境省が平成22年度補正予算を活用した使用済小型家電の回収モデル事業を実施することとなり、福岡県では、環境省と連携して、九州一円に回収地域を拡大した広域回収モデル事業を実施することとなりました。
・ 回収モデル事業に参加する自治体は、九州各県の15市町、2事務組合です。
・ 九州一円から回収された使用済小型家電と東京都(八王子市、江東区等)で回収・解体された小型家電の基板を大牟田市のエコタウンに集め、レアメタル濃縮を行った後、大牟田市内の製錬企業である三井金属鉱業(株)三池レアメタル工場を中心に、タンタル、コバルト、タングステン等のレアメタルを回収します。
・ このように広域的に回収を実証するのは、全国で初めての試みであり、広域回収に係る事業採算性、回収コスト、法的課題等の検証を行う予定です。
・ 産学官連絡会議のメンバーである三井金属鉱業(株)は、スクラップからのタンタル精製・回収の独自技術を有しており、大牟田市の三池レアメタル工場では、我が国で唯一タンタルを精製・回収しています。
・ 同社はこれまでに、経済産業省の事業を活用し、使用済小型家電から効率的にタンタルを濃縮・抽出する研究開発を行い、実用化の技術を確立しました。
・ このたび、三井金属鉱業(株)及び柴田産業(株)(大牟田市)が、レアメタル等の国内循環に資する設備導入等を促進するための事業(平成22年度経済産業省補正予算)に採択されました。
・ 採択事業名
(1) 柴田産業(株)
廃産業機器・廃小型家電からのタンタル含有部品の選択的回収分別事業
(2) 三井金属鉱業(株)
タンタルリサイクル原料の多様化に資する設備導入事業
・ 両社の設備導入による濃縮・抽出技術の実用化は、本県のレアメタルリサイクル推進事業の大きな成果であり、世界初の使用済電子電気機器からのタンタルリサイクルの事業化に向けて大きく前進することとなります。
・ レアメタルとは
地球上にもともとの存在量が少ないか、量は多くても経済的・技術的に純粋なものを取り出すのが難しい金属の総称。
一般的には、昭和58年8月の鉱業審議会レアメタル総合対策特別小委員会において特定された31鉱種(希土類(レアアース)は、17元素を1鉱種としている)のこと。
・ 主なレアメタルの用途
Co(コバルト):リチウムイオン電池(正極材料)
W(タングステン):デジカメのレンズユニット、携帯電話の振動子
Nd(ネオジム):携帯電話の高性能磁石
Ta(タンタル):パソコンや携帯電話のコンデンサ