県内経済の動向 1月概要
福岡県の景気は、悪化を続けている。 ・ 生産については、IC関連が大幅な減少を続けるなど低下傾向で推移している。輸送機械については、今のところ好調を維持しているが、今後の米国向け輸出の動向に留意する必要がある。 ・ 貿易については、輸出はアジア向け、北米向けが減少を続けている。輸入は減少している。 ・ 消費は、消費者の低価格志向や選別志向が強まっており、低価格店や百貨店、スーパーなど業態により販売動向にばらつきがあるものの、全体としては弱含んでいる。 ・ 雇用情勢は、全国の失業率が3か月連続で過去最悪を更新しており、有効求人倍率も下降が続くなど一段と厳しさを増している。また、生産の減少に伴い製造業の所定外労働時間が大幅に減少している。 ・ 倒産は、増加傾向が続いている。 世界経済の見通しは依然として不透明であり、今後の内外の動向に十分注意する必要がある。 |
(1)生 産
生産については、IC関連が大幅な減少を続けるなど、低下傾向で推移
している。輸送機械については、今のところ好調を維持しているが、今
後の米国向け輸出の動向に留意する必要がある。
(2)設備投資
(3)住宅投資
住宅投資は、総じて低調に推移している。
(4)公共投資
公共投資は、低調に推移している。
(5)消 費
消費は、百貨店の売上(既存店ベース)はリニューアル効果やギフトの早
期受注により好調に推移しており、携帯電話の加入数も堅調に増加してい
るが、スーパーの売上は依然として前年を下回っている。消費者の低価格
志向や選別志向が強まっており、低価格店や百貨店、スーパーなど業態に
より販売動向にばらつきがあるものの、消費全体としては弱含んでいる。
(6)企業倒産
倒産件数は、増加傾向が続いている。
(7)中小企業景況
景況感は、一層厳しさを増している。
(8)雇 用
雇用情勢は、全国の失業率が3か月連続で過去最悪を更新し、有効求人倍
率も下降を続けるなど、一段と厳しさを増している。また、生産の減少に
伴い製造業の所定外労働時間が大幅に減少している。
(9)貿
易
貿易については、輸出は11月が前年同月比でプラスとなったものの、I
T関連を中心にアジア向け、北米向けは減少を続けている。輸入について
も、中国からの輸入が前年同月比プラスで推移しているものの、全体とし
ては減少している。
(10)物 価
消費者物価は低下基調で推移している。
(11)金 融
金融機関の預金残高、貸付金残高は前年割れで推移している。
(参 考)
株価は一進一退の状況を続けてきたが、このところ弱含みの傾向となって
いる。円相場は円安傾向が進展している。