県内経済の動向 10月概要
福岡県の景気は、引き続き悪化している。 ・ 生産については、IC関連を中心に大幅に減少している。輸送機械については、今のところ好調を維持しているが、今後の米国向け輸出の動向に留意する必要がある。 ・ 輸出は引き続き減少しており、輸入も鈍化傾向にある。 ・ 消費は、携帯電話の加入数や低価格専門店の販売動向、百貨店の売上(既存店ベース)などは堅調に推移しているが、スーパーの売り上げは依然として前年を下回るなど、消費支出全体としては弱含みの傾向で推移している。 ・ 雇用情勢は、全国の失業率が過去最悪で推移し、有効求人倍率も下降傾向にあるなど厳しい状況が続いている。また、生産の減少に伴い、製造業の所定外労働時間が大幅に減少している。 世界的なIT不況に加え、米国消費の冷え込みなど同時多発テロ事件による世界経済への影響が出はじめており、今後の内外の動向に十分注意する必要がある。
(1)生 産
生産については、IC関連を中心に大幅に減少している。輸送機械につい
ては、今のところ好調を維持しているが、今後の米国向け輸出の動向に留
意する必要がある。また、在庫は高い水準が続いている。
(2)設備投資
(3)住宅投資
住宅投資は、公庫分譲分は堅調であるものの、着工戸数は総じて低調に推
移している。
(4)公共投資
公共投資は、低調に推移している。
(5)消 費
消費は、携帯電話の加入数や低価格専門店の販売動向、百貨店の売上(既存
店ベース)などは堅調に推移しているが、スーパーの売り上げは依然として
前年を下回り、海外旅行者数も減少するなど消費支出全体としては弱含みの
傾向で推移している。
(6)企業倒産
大型倒産があったため、倒産負債額は6か月ぶりに増加した。
(7)中小企業景況
景況感は、厳しさを増している。
(8)雇 用
雇用情勢は、全国の失業率が過去最悪で推移し、有効求人倍率も下降傾向に
あるなど厳しい状況が続いている。また、生産の減少に伴い製造業の所定外
労働時間が大幅に減少している。
(9)貿
易
貿易については、輸出は減少している。輸入については、中国からの輸入が
堅調に推移しているものの、全体としては鈍化傾向にある。
(10)物 価
消費者物価は低下基調で推移している。
(11)金 融
金融機関の預金残高、貸付金残高は前年割れで推移している。
(参 考)
株価は、このところ、米国同時多発テロ事件以前の水準まで戻している。