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県内経済の動向 −平成15年7月−

概要

福岡県の景気は、消費は引き続き横ばいで推移しているものの、輸出は増加基調を保ち、生産も上昇の動きがみられるなど全体としては緩やかながら改善しつつある。

・ 生産については、自動車は高水準の操業が続いており、ICもこのところ前月を上回って推移するなど、生産全体としてはこの2年間で最も高い水準(平成7年基準鉱工業指数)となっている。

 

・ 輸出は、アジア向けは減少したものの、北米、西欧向けが前年を上回っており、自動車などを中心に全体としては増加基調が続いている。

 

・ 消費については、全体としては横ばいで推移している。

需要動向をみると、勤労者世帯消費支出はおおむね横ばいで推移している。

販売動向をみると、百貨店販売額はおおむね横ばいで推移しており、スーパー販売額は弱い動きが続いている。新車登録台数は、全体としては自動車税のグリーン化の見直しに伴う駆け込み需要の反動などからこのところ前年を下回っているものの、普通車は新型車投入効果から2か月連続で前年を上回っている。

 

・ 設備投資は、卸売・小売など一部の業種では積極的な投資がみられるものの、県内企業の今年度の見込みは前年度並みとなっている。

  住宅投資は、前年に比べると分譲住宅は減少しているものの、貸家は増加を続けており、持家も4か月ぶりに増加した。

公共工事請負額は、このところ前年を下回っている。

 

・ 企業景況は、改善の兆しがみられるものの、総じて厳しく推移している。

 

・ 雇用情勢は、全体としては厳しい状況が続いているものの、新規求人数が前年を上回り、また完全失業率も前期より低下するなど改善の動きがみられる。

 

・ 倒産件数は、このところ前年を下回っている。

県内経済の先行きについては、アメリカ経済や株価・長期金利の動向などに十分留意する必要がある。

 

 

 

 

 

 

参考

○ 株式相場(日経平均株価)は、米国株高や企業の業況改善などを背景に上昇し、7月9日には年初来最高値となったもののその後やや反落し、9千円台後半で一進一退の動きとなっている。

また、長期国債利回り(10年物新発債)は、6月中旬以降急上昇した後やや戻して、このところ1%前後で推移している。

(日経平均株価 7月24日現在 9671.00円)

 

○ 対米ドル円相場は、6月以降、117円台から119円台で推移している。

(対米ドル円相場 7月24日現在  118.57円)

 

○ 米国株価  NYダウ  7月24日現在 9112.51ドル

ナスダック 7月24日現在 1701.42