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オニバス再生調査保全活動

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年7月28日更新

知ってほしい”オニバス”のこと!

オニバスとは?

オニバス

オニバスはスイレン科のオニバス属に属する日本最大の水生植物で、宮城県以南の本州や四国、九州のやや濁った池や沼地に生育します。

一年生の植物であるため、春先に発芽して水面に切り込みのある浮葉を浮かべ、何枚も葉を生え変わらせながら鋭い棘のある円形の浮葉へと成長し、秋には開花・結実して種子を残します。

8月から9月頃が最盛期で、直径2mを超える浮葉を浮かべることもあります。

9月から10月には、水上に紫色の花をつける”開放花”と、水中でつぼみのような形をした”閉鎖花”という2種類の花を咲かせます。1株あたり20個前後の花をつけますが、そのほとんどは花弁を開かない”閉鎖花”です。この自生地で開放花は確認されていません。

閉鎖花は1個当たり50個から80個前後の種子をつくります。オニバスの種子には休眠性があるため毎年必ず発芽するわけではなく、最長で約55年後に発芽した記録も残っているそうです。

全国で約300カ所の自生地が報告されていますが、その多くが埋め立てや水質汚染などで消滅・減少しています。県内でも絶滅の危険性が高い希少種(福岡県レッドデータブックでは絶滅危惧種1B類)であるため、遠賀町では指定文化財/天然記念物に指定して外来種のスイレンの除去や池干しなどの保全活動を行っています。

(遠賀町「蟹喰池のオニバス」より)

http://www.town.onga.lg.jp/manabi_asobi/bunkazai/cho_tennen.html(新しいウィンドウで開きます)


【オニバスの一生】

  • 池底の泥の中で直径1cm前後の種子が細い茎を伸ばし、水面に小さな細長い葉を浮かべます。(5月ごろ)

オニバスの幼葉

  • 何枚も葉を生え変わらせながら表面に凹凸がある鋭い棘のある円形の浮葉へと成長していきます。(6月ごろ)

オニバスの浮葉

  • 浮葉はどんどん大きくなり葉の表面の凹凸も大きくなり、葉や茎には鋭いとげができます。最盛期の葉は1m以上にもなります。大きな葉は2mを超えることもあるそうです。(7月~8月)

最盛期のオニバス

(左側の白い花と浮葉は外来種のスイレン)

 

  • 成長したオニバスは水中でつぼみの様な形の閉鎖花を咲かせ、種子をつくります。水上に紫色の花をつける開放花を付けることもあります。(9月ごろ)

オニバスの閉鎖花

(写真は閉鎖花。開放花はめったに見ること出来ないようです)

 

  • オニバスは一年草なので、開花を終え種子をつくると11月上旬には枯れてしまいます。

オニバスの種子

(直径1cm前後のオニバスの種子)

蟹喰池(がにはみいけ)

がにはみ池

福岡県遠賀郡遠賀町尾崎に所在する蟹喰池(がにはみいけ)

蟹喰池(がにはみいけ)は遠賀町内唯一の湧水池で、かつては農業用水として利用されていました。

今では、農業用水路が充実し、ため池の利用が減り定期的な維持管理が行われなくなり、水質が悪化し、平成15年を最後にオニバスの発芽・生育が見られない状態が続いていました。

オニバス再生プロジェクト

蟹喰池では、生育環境の悪化から、平成15年を最後にオニバスの発芽・生育がみられない状態が続きました。

そこで、平成22年度から遠賀町が、県保健環境研究所、宗像遠賀保健福祉環境事務所と連携して「蟹喰池のオニバス再生プロジェクト」に取り組み、徐々に生育環境が改善され、平成24年には9年ぶりに50株のオニバスの発芽が確認され、そのうち3株が直径80cmの巨大な葉を浮かべ、閉鎖花と呼ばれる花を咲かせ、新たな種子を残しました。

その翌年も50株程度の発芽が確認され、順調にオニバスが再生しています。

プロジェクトでは、オニバスを含めた他の生き物が生育できる豊かな環境の再生を目指し、従来行われてきた池干しを復活させることで、生育環境の改善を図っています。


【プロジェクトで取り組んできたこと】

1 人工管理下での保護・育成

  • 新たな種子を将来に残すため、県保健環境研究所において発芽したオニバスの一部を採取し、管理下で育成します。

2 池干しによるため池の再生

  • 池の水を排水し、堆積したヘドロのかき出しを行うことで、新鮮な水に入れ替えます。

3 生育環境の維持・管理

  • 水質を浄化するアシやガマも枯れたら水質を悪化させるため、池干し時に刈り取り、池内のゴミを回収します。

4 外来種の駆除

  • 園芸用に品種改良されたスイレンは繁殖力が強く、水面を覆いつくし、オニバスの成長を妨げ、水質の悪化も招くため駆除します。

【プロジェクト開始以降のオニバスの状況】 

池干しの効果により池の浄化が進み、オニバスの発芽数が増え順調に再生していますが、オニバスより一足早く発芽し水面を覆い尽くし、オニバスの発芽・成長を阻害する外来のスイレンと夏場に大発生するアオミドロがやっかいです。

  • 平成22年度:オニバス再生プロジェクトスタート
  • 平成23年度:数個の発芽を確認するが、すぐに消失
  • 平成24年度:約50株の発芽を確認。数枚の70~80cmの大きな浮葉も確認。閉鎖花が確認され3株結実
  • 平成25年度:約50株の発芽を確認。約80枚の浮葉を確認し、最大直径は約2m。閉鎖花が確認され約10株結実
  • 平成26年度:一気に増えて約220株の発芽を確認。閉鎖花が確認され30株結実
  • 平成27年度:順調に増えて約280株の発芽確認。閉鎖花が確認され約50株結実

地域の皆様にもご協力頂きたいこと

  • 毎年11月中旬から2月中旬にかけて、水の浄化と底泥の排出のため池干し作業をします。
  • その間に、遠賀町が日を決めて、何回か池に捨てられたゴミ拾いや外来種でオニバスの生育を阻害するスイレンの除去作業などを行います。
  • 地域の皆様のご協力が不可欠です。遠賀町が参加者募集する時は、ふるってご参加ください。よろしくお願いいたします

遠賀町の「蟹喰池のオニバス」のページもご覧ください。

http://www.town.onga.lg.jp/manabi_asobi/bunkazai/cho_tennen.html(新しいウィンドウで開きます)

 

 

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