ページの先頭です。 ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > くらし・環境 > 環境政策・国際環境協力 > 環境総合 > 自然ふれあい観察会in那珂川「ビオトープ見守り隊」を開催しました!

自然ふれあい観察会in那珂川「ビオトープ見守り隊」を開催しました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年10月6日更新

活動報告

 筑紫・糸島地区地域環境協議会(事務局:福岡県筑紫保健福祉環境事務所)では、ビオトープで暮らす生きものや植物などの観察を通して、ビオトープの機能について楽しみながら理解を深めることを目的として、自然ふれあい観察会in那珂川「ビオトープ見守り隊」を開催しました。

  • 開催日時:平成29年9月16日(土曜日) 9時から12時30分
  • 開催場所:五ケ山ダム湖内ビオトープ
  • 参加者数:12名(大人8名、子ども4名)
  • 講師:佐賀大学農学部応用生物科 准教授 徳田誠 氏、国際航業株式会社 九州技術部 環境水域グループ長 森山大吾 氏、福岡県保健環境研究所 環境生物課 課長 須田隆一 氏、福岡県五ケ山ダム建設事務所 工務課 技術主査 中森日登美 氏

観察会

 那珂川町役場に集合。台風接近の情報に参加を断念された方もおられましたが、幸いにもまだ台風の影響がない状況でしたので、断続的に雨の降る中、開催いたしました。

 那珂川町役場から五ケ山ダム湖内ビオトープまでは、バスで30分程度の移動となります。その間、観察会の見どころや五ケ山ダムの概要についてお話をいたしました。

 五ケ山ダムの建設地は那珂川の上流域にあって、川沿いを中心に水田が広がっている場所でしたが、かなりの部分が水没しました。

 このビオトープは、ダム建設により失われた水田環境を少しでも復元することにより、この地域の自然の質が可能な限り維持されることを願って、専門家の検討を踏まえ湿地ビオトープとして設計されました。

 「そのような機能がどれだけ果たせるようになるか、これから見守っていこう」という趣旨で、今回の観察会を開催しました。参加者に湿地ビオトープに出現する動植物の観察シートをお配りし、ご自分の目で、手で確認していただくものです。

受付の様子 説明資料 観察シート

 五ケ山ダムには2つのビオトープがあります。5年前に作られ、現に動植物が多数見られる大野ビオトープと、今年の春に完成したばかりで、これから育っていく倉谷ビオトープです。

 当初予定では、大野ビオトープの観察を行うこととしておりましたが、降雨のため予定を変更して、倉谷ビオトープの観察を行いました。

 ビオトープに降り立って最初に見つけたのは、ノウサギの糞でした。まだ水際周辺にしか植物が育っていないのですが、動物が生息している痕跡を見て、期待感が高まります。

ビオトープ近景1 ビオトープ近景2 ノウサギの糞

 ビオトープの表土には、この地域にあった水田の土壌が使われています。その土壌に埋もれていた種子が発芽して植物が茂っていきます。

 須田講師が水面を指差しました。「これはコナギです。ハート型の葉が特徴です。」湿地ビオトープに出現する種が次々と確認されていきます。

 説明の様子 コナギ 観察シートで確認する参加者 

 徳田講師が何かを見つけました。アオモンイトトンボです。細い腹部が蛍光色の水色で、なんとも美しいトンボです。

 続けて、徳田講師が1枚の葉を見せながら解説してくれました。「虫が食べた跡が白い筋のようになっています。」「こういうところに虫が隠れています。」イチゴの害虫として知られるイチゴハムシです。体長わずか4mm。しかし、徳田講師の目からは身を隠すことはできませんでした。

 五ケ山地区には生態系の頂点に位置する猛禽類のサシバが飛来していますが、このビオトープも餌場として活用してほしいという願いから、ビオトープ内に止まり木を立てています。この止まり木をよく観察すると、多数のヤゴの抜け殻がありました。

アオモンイトトンボ イチゴハムシ ヤゴの抜け殻

 ここらで雨が強くなってきたので、観察活動は終了です。

講話

 五ケ山ダムの堤体横にある管理所会議室で各講師から講話をいただきました。

 徳田講師からは、生物多様性の経済的な価値についてお話がありました。例えば、我々が無意識にしている呼吸。コスト意識を持つ人はほとんどいないでしょう。しかし、もし全人類が呼吸に使う酸素を工業的に生産しなければならないとすれば、相当なコストがかかるだろうと容易に想像できます。このように生態系から無償で得ている恵みを経済的な指標で評価することにより、人類にとっての生物多様性の保全の意義が見えてくる、という興味深いお話でした。

 森山講師が所属している国際航業株式会社は環境コンサルタント業務も行っており、五ケ山ダム建設工事に先立って行われた環境アセスメントを実施した会社です。森山講師は当初の環境調査からビオトープの創出まで深く関わってこられました。ビオトープのこれまでの変遷や、定点カメラで捉えた哺乳類・鳥類等の面白い映像を紹介していただきました。

 須田講師からは、観察活動では紹介しきれなかった植物の解説がありました。ビオトープから採取してきたコガマです。雌花が特徴的ですね。参加者が前に出てきて自分で触って確かめます。体験して得られる知識は、一生残るものになります!

徳田講師の講話の様子 森山講師の講話の様子 須田講師の講話の様子

 最後に観察会のまとめをしました。

 自分が見つけた生きもの、好きな生きもの、今日発見したこと、感想などをカードに思い思いに書いていただき、本日観察を行った倉谷ビオトープの設計図面にご自身の手で貼っていただきました。

 その内容を見ながら、講師が参加者に語りかけます。このビオトープが今後、この地域の自然の質を維持する機能を発揮できるようなビオトープになるよう、みんなで見守っていきたいと。

 雨の中での観察会となったため、スケジュールを変更しながらの内容となりましたが、参加者の皆様に本日の自然ふれあい観察会を十分に楽しんでいただきました。

ビオトープ設計図面に自分の書いたカードを貼る参加者 まとめの様子 

参加者の皆様の声

【お子さまより】

  • 虫とりが楽しかった。
  • イモリをさわった。
  • たくさん虫がいることに気がついた。

【大人の方より】

<自然観察について> 満足度 平均4.0点(5点満点)

  • 雨が残念でした。
  • 今日、観察できなかった大野ビオトープの方も、改めて計画してもらいたい。楽しみにしています。
  • わかりやすかった。感心しました。
  • ビオトープのことをより知ることができました。

<プログラムについて> 満足度 平均4.4点(5点満点)

  • ダム工事が自然環境にも配慮されていることに共感した。
  • 雨が降っても、スタッフの皆さんの配慮や先生方のお話をいただき、勉強になりました。
  • ついつい見逃している自然環境のこと、改めて大切なことだと感じました。雨のため、中途半端な気もしますので、また開催してほしい。

ホームページリニューアルに関するアンケートにご協力ください。

 現在福岡県では公式ホームページのリニューアルを検討しています。

 リニューアルに際し、よりよいホームページにするため、アンケートにご協力ください。


 ホームページリニューアルに関するアンケートに回答する(新しいウインドウで開きます)


皆様のご意見をお聞かせください。

この欄についての説明はこちら

質問:お求めの情報が分かりやすく十分に掲載されていましたか?
 
質問:このページの情報は見つけやすかったですか?
 

 このページについてご要望がありましたら、下の投稿欄に入力してください。
 【注意】
  • 個人情報を含む内容は記入しないでください。
  • お答えが必要なお問い合わせは、上の「このページに関するお問い合わせ先」からお問い合わせください。

  • いただいたご意見は、より分かりやすく役に立つホームページとするために参考にさせていただきますので、ご協力をお願いします。
  • ホームページ全体に関するお問い合わせは、 まで、お問い合わせください。