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1類(児童福祉)専門試験
令和5年度試験出題分野(試験案内からの再掲)
社会福祉概論(社会保障を含む。)、社会学概論、心理学概論(社会心理学を含む。)、社会調査
例題
〔例題1〕
市町村国民健康保険(平成30年4月以降は都道府県等が行う国民健康保険),全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ),組合管掌健康保険(組合健保),共済組合を比較した次の記述ア~エのうちには妥当なものが二つある。それらはどれか。
ア.平成29年度において,加入者1人当たりの医療費が最も高いのは市町村国民健康保険であった。
イ.平成29年度において,加入者1人当たりの平均保険料が最も低いのは共済組合であった。
ウ.平成29年度において,加入者の平均年齢が最も高いのは組合健保であった。
エ.平成30年3月末現在,加入者数が最も多いのは協会けんぽであった。
1. ア ,イ
2. ア ,ウ
3. ア ,エ
4. イ ,ウ
5. ウ ,エ
(正答:3)
〔例題2〕
社会学の調査手法や分析手法に関する次の記述のうち妥当なのはどれか。
1.ライフヒストリー研究は,エスノメソドロジー研究の一環としてサックスらによって始められた,相互行為が織りなす社会秩序を研究する領域である。分析に当たっては,人々の発話や身体動作を文字化したデータを用いることが多い。
2.会話分析は,インフォーマントとなる個人又は集団の生活や経験を社会的背景や事象と結び付けながら分析し,その人生全体や人生の一時期を再構築し,社会的文脈に位置付けながら描き出そうとする手法である。
3.アクションリサーチは,1960年代の実証主義批判の中で,社会科学に現実的な問題を解決する実践的有効性が求められて注目された手法である。人々が日常生活を送る上で有用な実践的知識を生み出すことを目的とする。
4.内容分析は,同一の対象に対して一定の間隔を置いて複数の時点でデータを集め,複数の観測値を得る手法である。時間経過による変化を直接捉えられるという利点がある。
5.パネル調査は,マスメディアが発する情報やメッセージの特性を体系的,客観的に分析する手法である。その手法はメッセージ内容の数量的な処理を行うものと,その処理を行わず意味解釈を専ら行うものに分けることができる。
(正答:3)