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平成29年度環境保全団体交流会を開催しました!

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年2月22日更新

活動報告

 筑紫・糸島地区地域環境協議会(事務局:福岡県筑紫保健福祉環境事務所)では、管内における環境保全関連活動団体の相互間の交流や研鑽を目的として、毎年、環境保全団体交流会を開催しています。

 今年度は、以下のとおり実施しました。

  • 開催日時:平成30年2月3日(土曜日) 13時30分から16時
  • 開催場所:福岡共同公文書館 2階 研修室 (筑紫野市上古賀1丁目3-1)
  • 内容:

   (1) 講演

     「若い世代を巻き込んだ環境イベントの実施とクラウドファンディングの活用」

      サンライズ的野 菅野 弘道 氏

   (2) 自由交流会

  • 参加者数:20名(筑紫・糸島地区で活動する環境保全団体の構成員、市町村職員ほか)

講演:インタビュー形式

 環境保全活動を長く続けていく中で、若い人の参加促進と活動資金の確保に課題を感じることがあると思います。

 これらの課題の回答となるような1つの参考事例として、サンライズ的野の菅野様に御講演をいただきました。

講演の様子(全景)

-サンライズ的野の活動-

 北九州市出身の菅野様、本業はハンターと料理人です。魚釣りも大好きで、釣った魚を新宮町的野地区に住む知り合いのみかん農家に持って行くと、イノシシの肉をもらったそうです。この物々交換が菅野様の「わくわく感」をかきたてて、新宮町で活動するきっかけになりました。

 現在、新宮町は人口増加率で全国上位にランクインするほど、著しく人口が増加しています。特に、40歳前後と7歳前後の人口の比率が県内平均よりも突出して多い。主に、JR新宮中央駅前の開発によるものです。

 一方で、的野地区は人口も少なく、高齢者率が高い。二極化が進んでいます。

 

 今回のテーマの1つに「若い人の参加促進」がありますが、菅野様は「若い」の定義を「年齢」とは関係なく、「面白い」「わくわくする」と感じて行動することだと考えています。

 サンライズ的野の構成員は18名で、年齢的には学生から年配の方まで様々ですが、菅野様はこの全員が「若い」人だと認識しています。

 こういう「若い」人を集めるにはどうすればよいか?

 菅野様は、キーワードとして「楽しいこと」「得すること」「居場所」を挙げました。

 楽しくなければ、長続きしない。得することでなければ、興味がわかない。

 孤独を抱え、インスタグラムで自己を発信する時代。「自分は今、こんな貴重な体験をしている。」これを人に伝えたいという欲求がある。

 そして、仲間意識を持つ人と一緒にいられる居場所が欲しいと願っている。

 

 里山地域では、シカやイノシシによる獣害や竹害が問題視されていますが、的野地区も例外ではありません。この問題の解決を考える第一歩は、里山地区で生計を立てるのが難しくなったから人が減ったのではなく、人が減り管理が手薄になったから獣たちと人間の活動バランスが崩れ、里山に問題が発生したということを理解することにあります。

菅野氏から見た新宮町 講師 菅野弘道氏

 里山を健全に維持していくためには人間の「営み」が必要。その意識を持って、サンライズ的野は種々の活動に取り組んでいます。

 的野地区で古くから伝わる伝統行事に、作法を学びながら参加する。

 田植え・稲刈りも手で植えて手で刈り、収穫した稲は去年のワラを使って縛ってまとめる。

 里山体験ツアーで、ジビエ料理を食べる。

 これらは全て貴重な体験となります。地域清掃も、「ちょっと手伝ってくれんね。」「はい、喜んで。」そういう雰囲気が既にできていて、終わった後にはみんなで談笑しながら食事をします。

 そこには、人に伝えたいと思える貴重な体験があり、それを共有する仲間がいるのです。

 この的野での活動が里山地域の「営み」として大きな力となっていくために、もっと多くの人に参加してもらいたい。まずは的野のことを知ってほしい。

 そこで、菅野様は「サンライズフェスティバルin的野」というイベントの開催を発案しました。

 2016年に開催した第1回イベントは、クラウドファンディングを活用して実施したものです。

-クラウドファンディングの活用-

 以下に、クラウドファンディングとは何か、その概要を書き出しました。

  • クラウドファンディングとは「インターネット上で多数の人から資金を募る仕組み」。
  • 語源は、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)に由来。
  • 「購入型」「寄付型」「金融型」があり、購入型が日本国内で最も採用されているタイプ。購入型は、支援者に対して支援額に応じた商品やサービス(リターン)を提供するもの。
  • 国内でも、「Ready for」「CampFire」「kibidango」など複数のサイトがあるが、手数料の設定やプロジェクトの成立ルール等はまちまち。・ クラウドファンディングのメリットとして、「誰でも提案者になって夢の実現に踏み出せ、誰でも支援者になれる。」「提案者が顔や名前を出して思いを語ることで、人と人のつながりが生まれやすい。」こと等が挙げられる。

 

 サンライズ的野は、「Ready for」の「購入型、All-or-Nothing」タイプでクラウドファンディングに挑戦しました。これは、設定した期間内に目標額に達しなければ成立しないタイプです。

 目標額1,000,000円に対して、1,085,000円の支援額を集めて成立となりました。

クラウドファンディングの活用 

 クラウドファンディングを始めると、キュレーターという担当者が付き、ウェブページの設計、広報プランの作成等のアドバイスを受けながら進めていくことになります。

 序盤は順調に資金が集まっていくのですが、停滞する時期が必ず来ます。資金を集めるためには、とにかく多くの人に知ってもらわなければなりません。そこでまず、知り合いに手紙を書き、イベントの支援と知り合いの紹介をお願いする。そして、紹介いただいた方に手紙を書く。「一生のうちに、これだけ手紙を書くことはない。」と思えるほど、たくさんの手紙を書いたそうです。

 支援者にとっては、「楽しい」「得する」と感じられるものでなければ、支援する価値がありません。「このイベントはあなたにとっていかに楽しいものとなるか、得するものとなるか。」それを伝えるために、直接会って説明をされたそうです。

 クラウドファンディングは「インターネット上で資金を募る仕組み」でありますが、ウェブサイトに掲出するだけでお金が集まるのではなく、このようなアナログな活動が不可欠です。

 クラウドファンディング案件の相当数が、目標額に到達できずに不成立になっていると思われます。サンライズ的野の提案も、設定期限間近まで目標額に届いていませんでしたが、最後に一気に資金が集まって成立しました。支援者には、始まってすぐ飛びつくように支援をする人と、ずっと経過を見ていて、既に支援することを決心していても設定期限ぎりぎりにならないと支援をしない人がいるようです。

 サンライズフェスティバルin的野2016の場合、最終的な支援者数は59人。リターンは1口3,000円から70,000円のものまで用意し、購入が一番多かったのは一口3,000円のもの。しかし、少人数ながら、70,000円の「みかんの木オーナー権利」を購入した方もいました。

-クラウドファンディングに取り組んだ感想-

 イベントの実施にあたり、クラウドファンディングに取り組んだ感想として、菅野様は「クラウドファンディングありき、ではない。」と語りました。クラウドファンディングの成立・不成立にかかわらず、イベントは開催するつもりだったそうです。

 菅野様は、的野での活動が里山地域の「営み」として大きな力となっていくために、「もっと多くの人に参加してもらいたい。まずは的野のことを知ってほしい。」そう考えて、イベントの開催を発案しました。つまり、イベントの開催は的野のことを多くの人に知ってもらうことが目的、そしてクラウドファンディングはその資金集めの1つの手段に過ぎないということです。

 一方で、クラウドファンディングをやってよかった点として、菅野様は「クラウドファンディングは適正な事務手続を要求されるので、何事もきちんとやることが自分たちにはプラスになったし、支援者を集めるためには説明責任を果たす必要があるが、どんな得なことがあるかを意識して説明することで、自分たちにも里山保全の要点が見えてきたと思う。」と語りました。

 

 サンライズフェスティバルin的野2016は、平成28年6月4日、5日の2日間で開催され、延べ1,000人程度の参加を得て、成功を収めました。参加者・出演者からは「また参加したい!」という声が多く聞かれました。

サンライズフェスティバルin的野2016の様子その1 サンライズフェスティバルin的野2016の様子その2

 クラウドファンディングで集めた資金のうち、手数料が引かれて手元に残るのは90万円弱。このうちサンライズフェスティバルin的野2016の経費に充てたのは65万円程度。残りのお金は活動資金として大切に保管しているそうです。

自由交流会:ポスター発表形式

 筑紫・糸島地区で活動する環境保全団体及び地域環境協議会構成員が活動紹介パネルや成果物等を展示し、参加者と情報交流を行いました。

 今回、活動紹介をしていただいた団体等は次のとおりです。

○春日市生活学校

  • 住みよい地域づくりに貢献するために展開している種々の活動の紹介

○春日だんぼーるコンポストの会

  • だんぼーるコンポストの作り方や利点の紹介

○株式会社明和製作所

  • カスタム設計・小ロット生産に対応する技術力を基に、低環境負荷社会の実現に貢献する高効率・省エネ・リサイクル性を高めた製品開発の紹介
  • 小水力発電にチャレンジしていた朝倉市白木発電村の復興支援の紹介

○公益財団法人おおのじょう緑のトラスト協会

  • 2018年度開始の「おおのじょう緑のトラスト里山プロジェクト」の概要の紹介

○まほろば自然学校

  • まほろばの森ビオトープ保全・再生活動をはじめとする種々の活動の紹介

パネル展示(まほろば自然学校) 自由交流会の様子

参加者の声

<講演> 満足度 平均4.7点(5点満点換算)

  • 具体的なお話しで非常にわかりやすかった。
  • クラウドファンディングの実際の決算例は非常に参考になる資料であったが、その内容についての質問時間がほとんどなく残念だった。
  • 人に参加してもらうための考え方がとても参考になった。

<自由交流会> 満足度 平均3.7点(5点満点換算)

  • ポスター発表者同士の交流ができなかった。
  • たいへんお世話になりました。交通の便の良いところで実施してほしい。
  • 今回来て、情報交換ができて良かった。
  • 各地の団体と交流したい。

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