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平成25年度奨学生レポート

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月7日更新

2014年冬

廣瀬 百合子

米国ローレンス大学

 早くも大学2年目の3分の2が終わり、ウィスコンシンにも春が来る時期かなと思いきや、つい先日雪が降り、また積もってしまいました。私的には、今学期から生物学の専門的な分野を本格的に学び始めたのではないか、と感じています。又、今学期は私の好きなアートも少し専門的な分野を学んでみることにしました。今までは、比較的Intro.のクラスが多かったのに対し、今学期はそれがなかった為、学んでいる実感が今まで以上にありました。
【学業面】
 今学期の時間割は、生物学(環境生態学)、彫刻、音楽(フルート)、シンフォニック・バンド…と芸術に富んだスケジュールでした。これに加え、Teaching Assistant (TA) として、週4コマ日本語のクラスを受け持っていました。環境生態学は、興味があった科目だったうえに、D-Term(冬季休暇中の特別講義)中にもお世話になり、ローレンスでの唯一の海洋生物学専門の教授が教えていた為、とても楽しめました。彫刻に関しては、様々な機械の使い方を習うのはもちろん、本格的に木を使って創作しました。今学期は、環境生態学や彫刻と時間を割かなければならないクラスが多かった事と、シンフォニック・バンドのリハーサルの時間帯が今までよりも遅かった為、毎日遅くまで課題に追われ、日が登るのを見てから寝る日や、寝ない日も珍しくはありませんでした。次の学期、つまり3年生になる前に、正式に専攻を決めなければならず、私は生物学で確定ですが、海洋生物学の方へ分野を絞って学んでいく事が出来るようにしたいと考えています。
【生活面】
 今学期は前学期とスケジュールが大幅に異なるので、前学期以上に友達との時間が増えた気がします。週末は遅くまで友達と話したり、時間を共にし、なぜか今まで過ごしてきた学期の中で一番楽しかった学期だったような気がしました。今学期は、Lunar New Yearイベントがあったり、学期の後半からは、4月中旬に行われるインターナショナル生主催の行事:International Cabaretの練習が始まり、大学の行事が増えてき、春学期に行われる様々な行事が楽しみになってきました。冬は相変わらず寒く、図書館かScience Hall (化学・生物学・物理学の授業が行われたり、実習室のある建物)で大半を過ごしました。

廣瀬さんの写真

2015年秋

廣瀬 百合子

米国ローレンス大学

 11月末に1学期が終わり、長い冬休みに入りました。大学生活の中で残された冬休みは、今回を含めてあと2回しかないので、この冬は友人とシカゴへ出かけたり、来年の夏に卒業する他大学のアメリカ人の友人を訪ねてカリフォルニアへ行く予定です。今回会いに行く友人は、1年生終了時の夏に、"H-LAB"という「リベラル・アーツ」をテーマに行われる、日本人高校生向けのサマー・スクール(教育・国際交流プログラム)に、私がハウス・リーダーの1人として参加した際に知り合い、以後、連絡を取り合っていました。今考えてみると、あの夏は最高に充実していました。様々なバックグラウンドを持つ同世代の人達と出会い、「出会えて良かった」と心から思える人達と共に約2週間を過ごせた事は、私にとって一生の財産になると感じました。人生は、どれだけ色々な人と出会えるかで、随分と変わってくるのだろうな、とつくづく思います。私の大学生活も、残すところあと1年半となってしまった訳で、今までに出会った人達、そして今後出会う人達との交流・ネットワークというのは色々な意味で重要になってくると思います。特に、私は高校生活を福岡とスウェーデンで、大学生活をアメリカでと、それぞれ違った環境で過ごしました。その中で出会うことが出来た人達は、その限られた時にその場所でしか出会えなかった人達だと考えると、周囲の人達との接し方や、共に過ごす時間に対する意識が変わってくるな…と、最近つくづく感じます。

 遂に大学生活も前半が終わって後半にさしかかりました。正直、3年生の1学期目が終わったという感じがしません。あっという間だった気もしますが、それなりに色々苦労した面が多々あるので、「つい最近1年生だったのに」なんて感じる事はありません。ただ確実に言える事は、今まで過ごしてきた学生生活の中で、一番学生らしい充実した楽しい生活をしているということです。もちろん、学業面においても、専門の生物学を学ぶ中で、教授と近い関係で学べたり、好きな時間に好きなだけ実験室に居られたり、興味のある分野があれば自ら教授に話して取り組むことができる、という恵まれた環境です。専門分野だけでなく、音楽だったり他言語学習など、何かに打ち込むことができる、そして今までに打ち込んできたことを伸ばすことができる、そして何より、勉強仲間だったり夜通し話したり頼りになる友達がいる、これらは本当に何にも変えがたい素晴らしい環境だな、と感じます。確かに、毎日の課題の量が半端ではないし、授業後は実験やフルートの練習、データ分析や実験レポート…図書館と理系の建物は、もはや "my second home" というよりも "my home"になってきています。1学期目は実験室で寝泊りしたり、水槽や電子顕微鏡、光学顕微鏡やPCR装置の横で過ごすことが多かったです。でもその分、週末も実験室に通うという日課は変わらないものの、友人と時間を過ごしたり教授と学内のバーで会ったり、課題がありながらも楽しみがありました。睡眠時間が足りないと感じることはよくあります。でも、1つのことをやっている時は他のことを考えない、長期の休みの時は学校のことは忘れて…というメリハリがある生活なので、正直ストレスを感じている暇がありません。とにかく毎日予定が詰まっていながらも息抜きが出来ていて、毎日友達と共に勉強できることが楽しいです。

 今学期、私は3科目を受講したのですが、中でも"Aquatic Ecology"のクラスは私のお気に入りの教授が教えていたこともあり、とても楽しかったです。Writing Intensiveという、書くこと(このクラスではフォーマルな実験レポート)に重点を置くクラスで、今までにない量の実験レポートを書き、相当鍛えて頂きました。データ分析も様々な計算式やコンピュータープログラム、用法を使って行い、どうすれば正確に忠実に、生物学に馴染みのない人にもより簡単に効果的に伝えることができるか、をひたすら叩き込まれました。特に、Results Section(結果)と Discussion Section(考察)の内容をはっきり区別することは、最初は困難でした。 Results Sectionでは、とにかく実験の事実(データ・解析結果)をわかりやすく示す、その中で計算過程を示したり観察事項を書く、グラフやデータが表す数字の結果を唯々報告する、他のグラフと比べて数字的にどうか曲線や直線がどう変わっているか、をひたすら示します。つまり、その数字が何を意味するのかを、ここでは書いてはいけないのです。これにはとても苦労しました。一方、考察では、考察の視点、判断の根拠や判断の結果を基礎的な内容から発展的内容に持っていきながら書きます。基礎的な内容というと、計測精度や材料の検討、そこから実験条件、変数の影響、理論・文献との比較をし、結果の解釈・総合的な判断をした上で、応用の可能性だったり今後の課題を書きます。つまりここで大事なことは、予想結果(仮説・理論)との比較、方法の比較(条件や実験方法)、誤差の分析、実験の問題点そして改善点、結果の応用、関連する理論の引用をしっかり書くことです。自分のやっている実験に合った文献や理論を読み漁り、自分の実験とどう照らし合わせ書いていくか、結構苦労しました。もちろん、思っていた以上に文献は読まなくてはいけませんでしたが、意外なことに、数学の知識がどれほどあるかで、データ分析の解釈の仕方や応用への利かせ方が変わると感じました。数学を思い出すことが、とても重要です!

 データ分析だったり実験レポートを書くことは、とにかく責任が伴うと思います。それは詳細に正確に書くということだけでなく、文献の引用の仕方や、データに誤差があった際の対処法、生のデータを保存すること、客観的な方法でデータを整理することも含めてです。それこそ最近ありがちな、予測される結果に合わせるために、一部のデータを書き直したり、画像の一部を消去したり、不正に加工したりというのはあり得ないことです。私は、実験は失敗してなんぼ、仮説通りになることが当たり前ではないのだし、むしろ一度で綺麗な結果が出るような実験は、あり得ないと思っています。綺麗な結果を求めるのだったら、そもそも実験なんてする必要はない訳だし、自分が行った或いは立ち会った状況で何が起こったのかを忠実に書くことが大事で、失敗したり毎回結果が多少違うことは、日々生物や環境が変わっている中では当然の事だと思います。それが、ある意味生物学や自然の魅力なんじゃないかなって思います!

 いつもならこの時期に雪が積もっているはずなのに、今年は雪が降っていません!9月に新入生に「ここの冬は、とんでもなく寒くて雪もすごいから!」と言いましたが、「どこに雪あるの?」と最近よく言われます…私はもう懲り懲りですが、新入生のために、ウィスコンシンらしい積雪になってほしいです!

廣瀬さんの写真

写真:"Aquatic Ecology"のクラスでの野外実験。私は他のクラスメートが採取しきたサンプルに、色々な溶液等を足し、湖の水質を調べる役でした。

 

 

 


福田恵蓮

米国カリフォルニア大学

 UCSDでの3年目が始まり大学生活後半に突入し、変わらずとても忙しく充実しています。学問に追われる毎日ですが、多様性のある環境の中で学生生活を満喫しています。
 2年生からリサーチアシスタント(ボランティア)として関わっているLanguage and Development Labという発達心理学の研究室では、子供を対象としたリサーチの手伝いをしながら論文を読んだり研究内容のプレゼンテーションをしたりしています。3年生になり、PhDの学生の実験の実行を任されるなど、責任の重い仕事を任されるようになりました。大変な側面もある一方、より研究内容に深く関われるようになり楽しんでいます。学部生にとってアメリカの大学の研究室の長所は、「・・年生から研究室に入って~をする」といったゼミのような決まったプログラムがないことが多いため、自分の意欲さえあれば様々な研究にいろいろなレベルで携わることができることです。私は現在、子供がどのようにして「時間」という抽象的な概念を空間において表現するかというテーマの研究に関わっています。2016年5月にロサンゼルスで開催される学部生の心理学学会で研究内容を発表することが現在の目標です。研究室では、教授・マネージャー・大学院生・学部生みな様々なバックグラウンドを持っており、研究内容に限らず多様な話をできて嬉しいです。このような環境に恵まれ、私もacademics(学者)の道に進むことを考え始めています。
 今学期は昨年度まで働いていたインターナショナルセンター(留学生のサポート部門)での仕事はしませんでしたが、インターナショナルセンターのイベントに参加したりボランティアとして留学生のオリエンテーションの手伝いをしたりと留学生コミュニティーに貢献し続けられるよう努力しました。イベントの一つである毎週金曜日に開かれるInternational Friday Caféでは様々な国や地域・バックグラウンドから来た学生や学者と、学問だけでなく国や文化の話をすることができます。このような交流は授業を受けるのと同じくらい学ぶことの多い貴重な機会だと感じており、大切にしています。私の大学生活を彩っているのは様々な人との出会いであり、インターナショナルセンターのイベントは私の学生生活に欠かせないものとなっています。センターでの活動の成果が認められ、来学期学生アシスタントとして戻って来ないかというオファーをいただき、来学期からまたそこで仕事をすることになり楽しみにしています。
 その他の生活面においては、友達と4人でのシェアハウス生活を楽しみながら、友達やクラスメイトたちと外出したり食事やパーティーをしたりしています。私のように学問に没頭している学生が多いため、あまり「遊び文化」が強い大学ではありません。ですが、勉強の合間を縫って仲間と集まっては授業で学んでいることについて話したり科学・歴史・政治・哲学について議論したりとアカデミックな環境ならではの付き合いをとても楽しんでいます。3年生になって行動範囲がさらに広がり、友達とハイキングやコンサートなど少し遠方に出かけることも多くなってきました。
 授業、研究室、インターナショナルセンターでの活動、仲間との付き合い、進路についての悩みと目が回るような生活を送っているなかでそれをエンジョイしている自分がいるように感じます。3年生になり学部生活の終わりが見えてきて「卒業」というタイムリミットのようなプレッシャーを感じるようにもなりました。しかし、プレッシャーや不安に負けずに毎日を大切に過ごしたいと思います。
福田さんの写真           
写真について:ハウスメイトたちと、日本食料理屋で。普段はそれぞれ学問・仕事・課外活動で忙しく、同じ家に住んでいても一緒に過ごす時間はほとんどありませんが、時々時間を作って一緒に出かけたり映画をみたりしています。

2015年冬

廣瀬 百合子

米国ローレンス大学

 今学期は、1年間休みをとっていた友人が大学に再び戻ってきたり、過去に1年間ローレンス大学に交換留学に来ていた友人がキャンパスに遊びにきたり、私が大学に来たばかりの1年生の時の事や懐かしい頃の事を思い出す機会が多い学期でした。正直、大学に入りたての頃を思い出すと、随分と昔の事の様に思えてしまうのですが、6月で3年生が終われば、あと1年しかここでの生活がないと思うと、時間はあっという間に過ぎていくな…と少し悲しい気がします。ここでの生活は、今までの学生生活の中でも色々な意味で濃く、ローレンスに来なかったら…という想像すら難しい程、楽しんでいます。高校生や中学生の時は、正直心のどこかで周囲を気にしたり、他人からどう評価されるかを気にすることもあり、「羽を広げてのびのびと楽しんでいたか」と言われると、正直「そうしていた」つもりで「できていなかった」気がします。ローレンス大学に来てから、今までの自分とはまた違った「自分」に出会えたのか…それとも、それが本来の「自分」だったのか…よく分かりませんが、それ程自分の変化、ローレンス大学に来る前の自分と来た後の自分の違い、を感じます。色々考えると、自分に最も刺激をくれたのは周りの人達、特に世界各国から集まってきている友人だと思います。日本やスウェーデンにいた時は、仲が良い友人がいたとはいえ「日本人の友人」「スウェーデン人の友人」と、なんとなく無意識に「どんな人と」よりも「どこ出身の人」と仲が良いのか、つまり無意識に人の本質より出身地を先に考えてしまい、それでなんとなく少し満足していた自分がいた気がします。しかし、ローレンスに来て、世界各国から集まった学生と一緒にキャンパスライフを送る中で、去年まで自分が唯一の日本人学部留学生だったせいもあり、いつの間にか気づくと自分が段々と仲良くなっていく友人が、特に「インターナショナル生の学部留学生」や「アメリカ国内出身の学生」といったように区別することはなく、「どこ出身であれ居心地が良い人と仲良くなる」ようになっていました。つまり、「アメリカにいるからアメリカ人の学生の友人を作らなきゃ」とか「アジア人といつも一緒にいる人とはそれなりの良い距離を保とう」という意識などどこにもなく、ただただ「行く所々で出会った人達と話して楽しい時間を過ごす。自分が一緒にいて楽だなと思った人と一緒に時間を楽しむ。その相手がたまたまアメリカ人ならそれでいい、たまたま日本人ならそれでもいい。『人』として一緒にいるのが楽しければ、出身地やその他は後からついてくるもの。」と感じるようになった訳です。

 これは私にとっては大きな気づきだと思います。1年生の時は無意識のうちに「日本人が少ない大学に行きたいって思ったけど、まさか自分1人だけだとは…これは友人を作って沢山の人を知らないと!」と焦っていたのかもしれません。結果的には、それが上手く今の自分の人間関係の構築に繋がったのだと思います。

 この小規模なリベラルアーツ・カレッジ、この小さなコミュニティーでしか経験できない事だったのかもしれない、と今更ながらに思います。そう考えると、この環境を選んで、今の友人に出会えた事が、自分にとって最高に良い選択だったと、思い知らされます。

廣瀬さんの写真

写真:学内の旧正月のイベントで教授の息子さんと。


福田恵蓮

米国カリフォルニア大学

 

 3年生の2学期目が終わりました。UCSDでの学部生としての生活も残り1年1学期間と考えると不思議な感じがします。卒業するときに悔いのないように充実した学生生活を送る努力をしています。

 今学期はインターナショナルセンター(留学生のサポート部門)での仕事を再開し、UCSDで学ぶ留学生の入国書類発行の手伝いや相談受け付けの仕事をしています。私にとって、同じように海外から来てUCSDで学んでいる学生のサポートをすることができるとてもやりがいのある役目です。授業・課題や研究室でとても忙しい生活ですが、UCSDのコミュニティーに貢献する活動を続けたいので慌ただしい生活の中でもこの仕事をすることができて嬉しいです。

 今学期はほとんど空き時間がなく、あまり仲間とゆっくり過ごすことができませんでしたが、1年生からの友達と4人でのシェアハウス生活を楽しんだり、クラスメイト達と夕食を食べに出たり、研究室の仲間や先輩方と食事をしたりしました。アメリカの大学生がよく言う「大学では勉強・遊び・睡眠、の3つのうち2つしか選べない」、というのは本当のような気がします。「寝なくて良いならもっと課外活動をしたり遊んだりできるのに!」と頻繁に思います。学問に集中するのはもちろんですが、アメリカでの生活を十分楽しめるよう、バランスを保ちながら学生生活を送りたいです。

 また、大学生活最後の夏休みに向けて予定を組み始めました。夏季インターンシップにいくつか応募し内定をもらい、イェール大学の発達心理学の研究室でのリサーチアシスタントのインターンシップをすることにしました。この夏、心理学の研究にさらに深く関わることができてとても楽しみです。また、米国の東海岸に行ったことがないのでそちらの都市や大学を訪問してみようと思います。カリフォルニアと雰囲気が違いそうなので、同じ国でもとても違った経験ができそうです。

 冬学期はオナーズプログラムの授業や研究室、仕事、インターンシップへの応募・面接とかなりchallengingな学期でしたが、来学期も引き続き挑戦に立ち向かいながら前に進んで行きたいと思います。

福田さんの写真            

写真について:キャンパスのあるLa Jolla(ラホヤ)の海岸をバックに。中間試験や課題から気分転換をしようと仲間と海を見に行きました。2月に撮った写真ですが、夏服で出歩けるほど暖かい気候でした。

2016年春

廣瀬 百合子

ローレンス大学3年

 

【学業面】

 

 

春学期中の4月16日から30日までの2週間、生物学の教授2人と学生14人と一緒に、研究材料採取や調査・研究のため、カリブ海のケイマン諸島へ、大学のプログラムで行きました。

 

 

(L.U.M.P.:Lawrence University Marine Program:2年に1度開講されます。)

 

 

また、春学期は3つの生物学のクラスをとりました。

 

 

BIOL434:Ecological Energetics

 

 

(生態学的エネルギー論)

 

 

BIOL505:Coral Reef Environments

 

 

(サンゴ礁の生態系機能学、環境適応生理学、多様性保全学)

 

 

BIOL599:Independent Studies-Applied Marine Microbiology

 

 

(自主研究-応用海洋微生物学)

 

 

Ecological EnergeticsとCoral Reef Environmentsのクラスは、L.U.M.P.(Lawrence Univ. Marine Program)の一貫として受けました。

 

 

ちなみに、Independent Studiesというのは、学生個人が興味のある分野に関するテーマを設定し、1人の教授の監督の下、1学期間そのテーマの研究を行うものです。6単位分の授業に相当する作業量(実験、リサーチ、レポートや論文、プレゼン等に費やす時間)を要すること、既存の授業と内容が被らないこと、明確なビジョンがあること等、幾つかの基準はありますが、その基準さえ満たせばテーマを自由に設定することが出来ます。私が今研究していることは、「ケイマン諸島の東西南北の様々な場所にある5箇所のダイビングスポットで見つけた13のイソギンチャクの腸から採取したバクテリアのDNAに関する考察」です。あの「ニモ」と仲が良い生物です。イソギンチャクは最も原始的な生物の1つと言われていて、口と腸しかありません。本当に必要なものはこれだけなのでしょうか…?それに比べて人間は複雑だなと感じました。

 

 

実際海に潜って感じたこと…上手く言葉では表せませんが、陸上と海中の世界はこんなにも違うのか…自分の存在、人間の存在をとても小さく感じました。世界に対する価値観がまた少し変わったというか、生物学を大学で勉強して本当に良かった、やはり、私が情熱を持って勉強出来るのはこの学問だと感じました。ダイビング・ライセンスを取得し、潜ることが出来て本当に良かった、と思いました。人生、海に潜らずに終わるのは本当に勿体無いと感じました。

 

イソギンチャクを探し出すことは、思っていた以上に大変でした。そして、水深15〜17メートルで、水圧のかかった環境の中でイソギンチャクの腸からバクテリアを採取する時は、思っていた以上に手の力が必要であることが分かりました。口道からシリンジ(注射筒)を入れ、シリンジの先についた針を消化管に通し、腸へ通し、そこからバクテリアを採取しました。これを13のイソギンチャクから採取したというわけです。その採取したものをどうしたのかというと、シリンジに入ったバクテリアをフィルターにかけて、ろ過します。フィルターを使う事で、研究対象のバクテリアを集積することができます。それを実験用綿棒を使って採取して、プレート培養します。

 

培養後、その生育区画で発育したバクテリアには均一の色がついて、平らで小~中の大きさのコロニーを形成します。このコロニーが研究対象の細菌・バクテリアになるわけです!

 

 

そして今、私がやっている事は、PCR法という方法を使い、遺伝子検査や微生物検査をすることです。遺伝子検査というのは、検出したい微生物が特有に持っている遺伝子をターゲットにしてバクテリアやウィルスを検出する検査で、その方法の1つとしてPCR法があります。

 

 

私なりに簡単に説明してみると、遺伝子はそのままでは目で見ることは出来ません。しかし、人工的に増やしたい部分だけを増やすことが出来るようになり、更に特別な装置を使えば目で検出することが出来るようになりました。その様々な技術の中でも代表的なものがPCR法です。PCR法というのは、増やしたい遺伝子のDNA配列にくっつくことができる短いDNA(プライマー)を用意し、酵素の働きと温度を上げたり下げたりすることで、目的の遺伝子を増やす方法です。増えたDNAを染め出す特殊な装置に入れる事で、増えた遺伝子を目で確認する事ができます。目で確認することが出来たら“陽性”と判定されます。逆に、目で確認出来なければ、検体の中に遺伝子がなく勿論増えることもないので、 “陰性”と判定されます。最近の技術の進歩に驚かされます!

 

 

【学生生活】

 

 

ローレンス大学には、LI (Lawrence International) という大学の学部留学生約200人で構成されている学生自治会が存在します。この学生自治会には、8人の役員 (Lawrence International Executive Board) がいるのですが、私はこの度、2016-2017年度の学生自治会役員の1人として大学に関わることになりました。私のポジションは、Communications Chairと言い、行事やイベント情報、Lawrence International Student Servicesからの重要事項等を学部留学生へメール送信することや、Director of International Student Servicesや会長、副会長と学生自治会員とのコミュニケーションの仲介役をしたり、特に人と多く関わるポジションです。他にも興味があるポジションはあったのですが、新4年生として自分がどうコミュニティーに関わっていくことが良いのかを考えた時、学生の中で最も長く(3年間)LI主催の行事やイベント等に参加してきた事や、知っているインターナショナル生の人数が最も多い事、人の話を聞いたり人と会話する事が好きだという事、Admissions Officeでのボランティアが活かせる事、などの経験が特に発揮出来るポジションではないか、と思い希望しました。又、私はもしboard memberになれば「学部留学在学生と学部留学卒業生とのコネクションを作るツールや場を提供できるような方法をつくりたい」ということを一つの目標として取り組んでみたかった、という理由もあります。春学期の5月からLawrence International Executive Board – Communications Chair として活動を始めたのですが、和気あいあいとしていて、来年のacademic yearがとても楽しみです。私にとってはローレンス大学生活最後の1年なので、忙しくはなりますが、「やっておけばよかった」と思うことが後でないように、色々なことに関わって取り組んでいきたいなと思っています。

 

 

 廣瀬さんの写真

 

 

写真1:Cayman IslandにL.U.M.P.で行った際に、私が深海でイソギンチャクの腸からバクテリアを採取しているところ。

 

 

 廣瀬さんの写真

 

 

写真2:Lawrence International Executive Board Members 2016 – 2017


福田 恵蓮

米国 カリフォルニア大学サンディエゴ校

 UCSDでの3年目が終わってしまいました。次の1年間で経験することがUCSDの学部での最後の思い出になると考えると少し悲しくなります。2013年に初めてこの大学に来てから今まで、とても短かったように感じますが、同時に人間としても学生・学者としても本当に成長したな、と自分でも誇りに思うことがあります。

 今学期も学問の方でかなり忙しく、仲間と時間を過ごしたり課外活動をしたりすることがあまりできませんでしたが、その中でも研究室の仲間と出かけたりルームメイトたちと料理をしたりして楽しみました。時間が取れる週末は仲間とビーチやハイキングに行ったり、ボウリングをしたり、夕食に出かけたりしました。仲間で集まるといつもそれぞれの授業や研究、趣味、興味について話し、様々な文化背景や学問の専攻を持った学生と時間を過ごすことができて面白いです。

 また、インターナショナルセンター(留学生のサポート部門)での仕事も引き続き楽しんでおり、毎日たくさんの留学生と接することができました。UCSDで学ぶ留学生の入国書類発行の手伝いや相談受け付けをし、私と同じように留学してきている学生のUCSDでの生活に小さいながらも重要な役目を果たしていることに充実感を感じています。研究室や授業で感じる責任感とは違った責任感を感じることができるので、この仕事が好きです。

 大学生活最後の夏休はイェール大学の発達心理学の研究室でのリサーチアシスタントのインターンシップをします。幼児の認知研究で有名なDr. Karen Wynnの率いるこの研究室では、幼児がどのように集団や他人について理解するようになるかを研究しています。この夏、心理学の研究にさらに深く関わることができてとても楽しみです。東海岸の大学や都市の雰囲気も経験することができるので、10週間という短い期間ではありますがたくさんのことを学び・経験して来ようと思います。

 来年はいよいよ学部生としての最後の年です。素晴らしい環境で学ぶことができていることに感謝しながら、まだまだたくさんのことを経験し、学生生活を存分に楽しみ、成長し続けたいと思います。

大学で2人のクラスメイトと撮影


田中 佑三郎

米国 南カリフォルニア大学

 どうもこんにちは。日に日に日本語力が落ちるのを痛感している佑三郎です。その言語に絡んで、今回のレポートは今学期受けた言語学の授業を中心に書こうと思います。というのも、私の大学には必須科目として六つの分野から構成される一般教養があり、その最後の分野を取る際、一番簡単そうだからという安易な理由で選んだ言語学が予想以上に面白かったのです。

 

 まず始めに、英語を喋れると豪語する人がいるとします。しかし完璧な英語を喋れる人なんて実はこの世の中には存在しません。なぜなら言語にはRegisterやStyleなどと呼ばれる、異なる種類が存在するからです。例えば建築を専攻してきた私からすれば建築の会話を英語でおこなうことは全く難しくありませんが、医者同士でおこなわれる会話に割り込もうとすれば話は変わります。同様に、高齢者が若者の会話に参加しようとするとおそらく彼らは話についていけないでしょう。これらすべては先ほど述べた種類の差から生じるものであり、その結果どれだけ言語に詳しいと思っている人でも、必ず習得していないRegisterやStyleが存在するのです。この理屈は日本の英語教育にも通じるように思います。世論でよくあるのが、日本の英語教育は喋る英語を教えておらず、実社会では全く役に立たないという意見です。しかし、言語学の観点からすると喋れなくて当然なのです。何故なら日本で教えられている英語は学術英語に絞られている(はずだ)からです。それに加えてカジュアルな日常英会話も会得できるような教育をしようとすれば、他の科目に当てられている時間を多いに削って英語の授業を増やさなければなりません。しかし、以前のレポートや高校の卒業文集にも書いた通り、僕個人としての意見は他教科の時間を削減してまでの英語の授業の増加には否定的です。他に注力すべき教科がたくさんあり、第一英語をネイティブのレベルで話す必要が将来生まれてくる生徒もごく一部だと思うからです(留学している私が言うのも全く説得力がありませんが)。

 

 何はともあれ、この言語内の種類の差はバイリンガルを始めとする複数の言語を話すことが出来る人々にも影響を与えます。例えば英語でおこなわれている化学の授業をスペイン語で説明しようとする際、ある専門用語を英語で口にするのをきっかけにそれ以降英語で話すといったことがしばしば起こります。このCode-switchingと呼ばれる現象はバイリンガル間の会話でよく観察され、またそのような人々が多い地域では日常的に行われています。カリフォルニア州は全米で最もバイリンガルの割合が大きい州として有名で、その数は実に四分の一にのぼると言われています。その大半は英語とスペイン語間のバイリンガルで、その理由としてメキシコからの移民が非常に多いことが挙げられます。その結果、スーパーのレジ員に至るまで多くの人が二つの言語を操ることが出来るのです。ちなみに、世界人口の半数以上が少なくともバイリンガル以上であり、日本などの単一言語国家は少数派であるということは記憶に留めておくべき事実でしょう。

 

 しかし、バイリンガルであるという利点も、彼らの住む環境によっては次の世代に受け継がれない可能性が多いにあるというのは悲しいことです。3 generation effectと呼ばれるこの現象は上記に述べられているカリフォルニア州において特に顕著です。ここで言うFirst generationは移民世代を意味します。カリフォルニア州の例でいうと、例えばメキシコから移って来たまさにその世代を指します。彼らは英語を喋ることがほとんど出来ず、代わりに子供達、つまりSecond generationを英語の学校に通わせ、英語を会得させることで他者との円滑なコミュニケーションを図ります。ここでの第二世代はつまりバイリンガルを意味します。しかしこの第二世代の子供達である第三世代は彼らの祖国語であるスペイン語に対してどういった反応を見せるのでしょうか。彼らは生まれも育ちもアメリカです。周囲の人間は当然のこと、彼らの両親も英語を話すことが出来ます。話せないのは第一世代である彼らの祖父母だけです。こういった状況の場合、ほとんどの子供達はスペイン語を話す必要性を見出せず、結果としてその言語を話すのをやめてしまいます。こうして祖国語は三世代を通じて淘汰されていくのです。

 

 言葉は文化の基本であり、個々のアイデンティティーでもあります。それを失うというのは、自分が自分足りうる要素を無くすのと同意義なのかもしれません。現に欧米の国々が他国を植民地支配したときに、その政策の一環として彼らの言語を現地人に強制したことはよくあります。しかし、国際的に活躍したいならばこの問題は避けては通れないような気がします。始めに書いた日々落ちていく日本語力の低下も、僕の日本人としてのアイデンティティーの危機を意味しているのでしょうか。正直に言ってまだ分かりませんが、それだけは避けたいと思う今日この頃でした。

ロサンゼルスでのインターンシップでパソコンを使う様子

ロサンゼルスの建築事務所でインターンシップの様子

2016年秋

廣瀬 百合子

米国 ローレンス大学

 早くも大学生活最後の1年が始まり、2016年も終わりに近づいています。大学卒業後のことを考えながら今までのことを振り返ってみると、今まで自分がやってきたことは、一つ一つ自分が思っていた以上に目的を持ってやっていたことに気付きました。今回はその中でも留学について私が考えたことを書こうと思います。

 

「留学することは特別なことなのか」

 最近、日本では留学がブームだそうですが、驚いたのは、1ヶ月や半年以下の期間でも「留学」とカウントしている人がいるということです。高校での1年間の留学が当たり前(珍しくない)という世の中になり、ますます「留学」の定義が人によって違うようになってきた気がします。何より驚いたのは、「留学すれば大学推薦がもらえる」「履歴書に書く材料が増える」「就活に使えそうだから」等、よく分からない目的で留学している人が意外と多い、ということです。正直、留学をどう定義するのか、するべきなのかなんて、個人の勝手でいいとは思います。しかし、自分の留学した目的と動機を他者(特に初対面の人)に明確にしっかり伝えないといけないシチュエーションになった時、私は自分なりに「留学の定義」を考える必要がありました。そして、たどり着いた問いが、「留学することは特別なことなのか?」だったというわけです。

 

 福岡にいた時(大学生になる前)は、学部留学は珍しいものだ(特別という意識も少しはあったのかもしれない)と思っていました。九州から海外の大学に学部留学したという人は、まずあまり聞いたことがなかったし、そういう人がいたとすれば誰もが知っている存在になっていました。liberal arts collegeに行っていると話せば、「その大学はどこにあるの?ヨーロッパ?アメリカ?」と、“Liberal Arts”という名前の大学が存在すると思われた程です。そして、高校生の時は「誰もが知っている日本の有名大学に行けば、皆がその大学を知っているから」という優越感のある安心感みたいなもの(説明しにくいですが)を持った人が、大学受験シーズンは目立っていたので、「進学先がLawrence University」と言うと、尚更「???」という顔をされたり、「海外大学への進学」と聞けば「リスクの高い、不安で不安定な進路」と思う人が多かったのを覚えています。

 

 そもそも、大学は本来「学問を極める場所」であるべきところなのですが、それが時代と共に「大学を出るのが当たり前」や「大学を出ないと仕事がみつからないから取り合えず進学する」という考え方に変わってきているのではないか、と感じます。大学が「学問を極める場所」ではなく、あくまで「所属先」となっていて、「なんとなく」ボランティア活動やサークル、アルバイトや起業、語学留学やインターン等が主の学生生活が流行っているのではないか、と思います。つまり、これらの活動を「就職の内定先獲得」を目的とした就活の一環としてやっている人だったり、面接を乗り越えるための“ネタづくり”になっているのかもしれません。

 

 「なんとなく大学に行って、なんとなくボランティア活動して…」があるなら、「なんとなくする『留学』」もありえるのかもしれません。でも、それには何の価値があるのか…。留学自体が目的になっている人、留学前後のストーリーが描けていない人、目的なく留学をする人、ただただ「海外の大学に進学したと言えばかっこよく聞こえる」と思う人、内定獲得を目的としたり、就活のための留学をする人…留学は特別でも何でもないのに、まだ留学を「こだわり」と思っている人が多い気がします。

 

 外国にただ「留まる」ことは誰にだって出来ます。重要なのは、それが「留学した」という事実ではなくて、「何のためにそれを行い、その行動から何を感じ、次にどう繋げるか」だと思います。つまり、留学は「目的」ではなくて「手段」です。留学にはお金と時間が必要です。目的のない留学はこれらを捨てているのと同じだと思ったわけです。

 

 高校生で交換留学をしたい人に対して、「目的なんか持たずにとにかく行っておいで」という人がいます。なぜなら、高校生である間は、「挑戦」すること自体が、ものすごく人生を大きく左右するからです。しかし、学部留学に関しては、「こんなことをしたい」「こんな自分になりたい」という目的なしに、他人から「留学しておいで」なんて言われて出来るものでしょうか。「海外の大学にとりあえず行けばかっこいいし、日本で良く扱われる」と思って学部留学する、目的を持たずに行動するのはナンセンスだと思います。

 

 「留学」は珍しくも特別なものでもなく、都市部に行けば留学経験者は大勢います。留学が「珍しい」「特別」とジャッジするのは他者であって、自分が判断すべきことではないと思います。世間が「珍しい」と判断しようと「特別」と判断しようと、自分の夢や目的を達成させるために、「留学」という「手段」がベストであればすれば良いし、そうでなければする必要はないと思うのです。

分子研究室での廣瀬さんの写真

1.大学の分子微生物学の実験室にて

留学生自治会の役員のメンバー8人と一緒に写る廣瀬さんの写真

2.Lawrence International Executive Board member(大学の学部留学生の自治会の役員)


福田 恵蓮

米国 カリフォルニア大学サンディエゴ校

 いよいよUCSDでの学部生活最後の年に突入してしまいました。今学期も授業、研究室でのプロジェクト、統計学の授業のTA(講師のアシスタント)、インターナショナルセンター(留学生のサポート部門)での仕事と、とても忙しい一学期でした。

 休暇にはルームメイトたちと買い物をしたり、料理をしたりしてリラックスする時間も確保するようにしました。2年生のころから学生寮を出てシェアハウスに住んで自炊をしていますが、ようやくいろいろな料理にもチャレンジするようになりました。今学期はホームパーティーでティラミスを作ったり、ルームメイトに教えながらオムライスを作ったりしました。秋学期はハロウィンやクリスマスなど、様々なイベントがあったので友人たちとイベントに出かけたりもしました。また、カリフォルニアでの運転にも慣れてきたので、初めて友人と砂漠の中にある国立公園(Joshua Tree National Park)までドライブをしました。車で3時間ほどの場所ですが、広大な砂漠にたくさんの岩やサボテンなどの植物があり、アメリカの広さを改めて感じると共に、もっとたくさんの国立公園に行ってみたいと感じました。

 UCSDに来てあっという間に3年がたってしまいました。学問面でも、もちろんたくさんのことを学び・経験し・考え、成長し続けていますが、生活面でも毎日の様々な気づきや経験が自分の成長につながっているように感じます。UCSDのキャンパスに初めて足を踏み入れた時は家族と離れて暮らしたことも、アメリカで生活したことも、バックグラウンドが全く違う人々と暮らしたこともありませんでした。それが4年生の今では当たり前となり、他人と暮らしていく方法や離れて暮らす家族との上手いコミュニケーションの取り方などをしっかり身に着けました。また、大きな大学の中で助けを求める方法、人とコネクションを作る方法も徐々に身に着け、自立するということは上手く周りの人との信頼関係を築くことなのだと気づきました。短期間でいろいろな経験をさせてもらい、1年生のころは想像できなかったくらいたくさんのことを学んできました。残り半年ほどですが、卒業まで精一杯成長し続けたいです。

国立公園の看板の前にいる福田さんの写真

写真について:11月にJoshua Tree National Parkという南カリフォルニアにある砂漠の中の国立公園に行きました。写真はその公園の入り口で撮ったものです。


田中 佑三郎

米国 南カリフォルニア大学

 今学期はスペインのバルセロナを拠点に、半年間ヨーロッパへ留学(アメリカ留学からのさらに留学?)しました。これまで日本とアメリカを経験してきた私にとってヨーロッパに暮らすことは幼い頃からの目標の一つで、今回こうして約半年住むことが出来たのは大変貴重な経験になりました。また、歴史を重んじるヨーロッパの文化はアメリカの大学へ通う学生としての立場からすると新鮮に感じることでも、日本で生まれ育った立場からみれば懐かしく思うこともあります。その矛盾を学期を通して噛みしめることができたのは大きな財産となりました。今回はその半年間でいくつか印象に残ったことを中心にレポートをまとめたいと思います。

 

 バルセロナに移り住んでまず気づいたのが、ヨーロッパは歩きの文化が中心であるということです。例えば生活を営むうえで必要最低限なものは全て徒歩圏内にあることを意味します。日本人からすれば当たり前だと思うかもしれませんが、車社会であるアメリカ、その最たる都市ロサンゼルスに普段住む私からすれば逆に珍しいことでした。

昼食をつくる際、足りない食材を買うために近くのスーパーマーケットまで歩いて行く。街中は歩行者で埋め尽くされ、歩道に伸びたレストランのテラス席では老若男女が談笑している。そばを歩いていたらとても良い匂いがしたので結局そのレストランで昼食をとることにした…

 こんな当たり前の日常がアメリカで起こることはまずありません。人々は車という周囲の環境から遮断された殻の中で、外界で起きている物事には目もくれず、ただひたすら目的地に向かって運転するだけです。このヨーロッパの風景は、我々が車という利便性と引き換えに、人として何か大切なものを犠牲にしているのだと気づかせてくれました。近年のアメリカが脱車社会化を推進しているのは、その大切な何かを取り戻そうとしているからなのかもしれません。

 

 次に気づいたのが、ヨーロッパは世界共通語である英語を話すという観点からすると極めて国際的ですが、そのレベルには南北でかなりの差があるということです。例えば、一緒に留学していたアメリカ人の友人が、スペインやフランスなどの南ヨーロッパの人々は外国人に冷たいと時々口にしていました。一見すると確かに彼らは我々外国人に対して冷たいような印象を受けます。しかし半年経って気づいたのは、彼らは決して意図的に無愛想にしているのではなく、単純に英語に対する自信の無さから外国人に対して奥手になっているだけだということです。対照的にオランダやデンマークなどの北ヨーロッパを訪れた時は、空港の警備員から街頭のホットドッグ売り子に至るまで、皆が流暢な英語を喋っていたことに非常に驚きました。彼らが我々外国人に対してとても好意的であったのは言うまでもありません。そこで当然思い浮かんでくるのが、この違いはどこから来ているのかという疑問です。文化や政策など色々と答えは出てくるでしょうが、一つ面白い解釈だと思うのが彼らの母国語と英語の親和度です。例えば、オランダ語やドイツ語を含む北欧の言語群と英語は全てゲルマン語派に属するのに対し、スペイン語やフランス語などの南欧の言語群はロマンス諸語に属します。この所属するグループの違いは英語との類似度に大きなギャップを生み出し、その結果英語を第二言語として習得する際に多大なる影響を与えます。つまり、南ヨーロッパの人々は北ヨーロッパの人々に対して単純に英語を習得しづらいだけなのです。ちなみに日本語と英語の類似度はほぼ皆無に等しく、英語を母国語とする人々にとって最も難しい言語の一つに堂々のランクインを果たしています。逆も然りで、これからなぜ日本人は英語が下手なのかと聞かれたらこれを言い訳にすることにしましょう。

 

 ヨーロッパでの半年間は刺激的な毎日で、学生としての今の時期にこういった経験を積むことが出来たことにただただ感謝です。日本を抜け出してアメリカの文化と触れ合うようになった時点でさも自分は国際人であるかのような気持ちになりがちでしたが、今回の留学を通してまだまだ世界は広く、自分の知らないことで満ち溢れていることを自覚させられました。あと一年半の学生生活、初心に戻ってまた頑張りたいと思います。

留学先のバルセロナで集合写真

2016年冬

廣瀬 百合子

米国 ローレンス大学

 今学期は大学生活4年目の2学期目という、大学での生活面でも学業面でも慣れた時期のはずだったのですが、とにかく忙しく慌ただしい学期でした。ローレンス大学は1学期あたり10週間なのですが、今学期は2週目の時点で、普段なら8週目で感じるきつさを感じていました。実際に、8週目では寝る時間が徐々になくなり、9週目では徹夜はもちろん、寮やScience Hallの研究室のロビーで勉強仲間と勉強しながら、お互いに寝る時間をずらしながら交互に起こし合う、或いは、ソファーで数時間寝てはまた起きて勉強する、という日々がずっと10週目の終わりまで続いていました。私はまだ体調をコントロール出来ていた方なのですが、私の身近な友達のうち2人は、1人はストレスで胃腸炎になり、もう1人はストレスと睡眠不足で倒れ病院に搬送されたことが何度かありました。

 2人ともまだ4年生ではないのですが、とても真面目で勉強仲間として一緒に勉強している友達です。今でさえこんなに忙しいのに、4年生になったらどうなるんだろうと、2人とも言っていました。私たちだけ忙しく大変な思いをしているのか、と思っていましたが、夜中に簡単に食べられるものを寮のオーヴンに入れて、待っている間に疲れて寝てしまい、取り損なってファイヤーアラームが鳴る、ということが何度も色々な寮で8週目辺りから起こっていました。後で、アラームの原因の主は「4年生で生物学か化学専攻の学生だった」ということを知り、そうだろうな、と納得してしまいました。なぜここまで忙しかったのか、それはもちろん「卒論研究をしていたから」というのが大きな理由だと思います。他の専攻の学生は、上級クラスを1コマ受講すれば卒業条件を満たせるのに対し、生物学専攻の学生は、1年間上級クラスを取り続け、更に、各自の卒論研究を1年間する必要があるため、他の専攻に比べ勉強に費やす時間と量が多いのです。量の多い論文を書くだけでなく、その間に卒論発表やプレゼンテーションを、複数の生物学の教授やインストラクター、20~30人の学生の前で行なったり、同じ生物学専攻4年生の卒論を読み、訂正したりコメントをする、といった課題など、重要なことが沢山ありました。

 その合間を縫いながら、ローレンス大学の学部留学生から成る"Lawrence International (LI) " という学生自治会の役員として、旧正月のイベントを企画したり、奨学金の企画書を練ったり、学内での大きなイベントである "International Cabaret" の計画をしたり…と学業以外でもやらなければならないことが多くありました。

 学業においても学業以外においても、いつもであれば楽しんでやっていたことが、今学期は「とにかくやり終えなければ」と、クオリティーを考えずに「とりあえずやりこなす」ということで精一杯でした。もちろん、生物学の卒論プロジェクトは特に精一杯取り組み、プレゼンは教授や生徒から多くの質問や感想が頂けて、好評でした。来学期も忙しくはなりますが、私の好きで得意な芸術系のクラスを多くスケジュールに組んでいるので、楽しめるかと思います。忙しくはなりますが、何といっても大学生活最後の学期なので、上手く楽しみたいと思っています。

大学で留学生6人と一緒に写る廣瀬さんの写真


福田 恵蓮

米国 カリフォルニア大学サンディエゴ校

 冬学期も忙しい11週間で、あっという間に過ぎてしまいました。興味深い心理学の授業、研究室でのプロジェクト、インターナショナルセンター(留学生のサポート部門)での仕事、と充実した学期でした。

 卒業が間近になってきたので、仲の良い友人達とできるだけ多くの思い出を作ることができるようにしました。冬学期が始まる直前の冬休み中にはアメリカ人のルームメイト達二人を連れて日本に一時帰国し、東京・京都・福岡を案内しました。二人は日本に滞在するのが初めてだったのでとても新鮮な経験をすることができて楽しかったようです。私も日本の文化をアメリカ人の視点から見たり、当たり前だと思っていた習慣を説明したりする中で新たな発見をすることができました。短い滞在期間でしたが、福岡ではルームメイト達と一緒に観光をしたり博多ラーメンを食べたりすることができて思い出深い帰省となりました。

 私にとって今学期は仕事探しの学期ともなりました。卒業後は学生ビザの延長制度を利用してアメリカで仕事を1・2年したいと考えており、今学期初めから研究室や研究機関での仕事に応募しています。まだ内定は確定していませんが、いろいろな人と連絡を取ったり、面接をしたりする中でたくさんのことを考えさせられています。アメリカでは日本の就活シーズンのような仕事に応募する決まった時期がなく、個人個人で卒業・転職したいタイミングで公募がかかっているポジションに応募します。また、企業や政府機関の採用は新卒・経験者採用などのはっきりしたくくりはなく、年齢や卒業年度に関わらず技能や経験をもとに採用するケースがほとんどです。努力ややる気というよりも才能重視のアメリカ社会の厳しさを肌で感じています。数年間仕事をした後は大学院に進みたいと考えているので、その進路に繋がるような仕事が見つかればと思っています。

 来学期は学部生としての最後の学期になるので悔いのないようにできるだけたくさんのことを学び、経験し、考え、実行したいと思います。

大学のルームメイトと奨学生2名と一緒にラーメンを食べる写真

写真について:冬休みは大学のルームメイト達を連れて日本に一時帰国しました。写真は同期(5期生)の田中君(一番手前)と廣瀬さん(手前から二番目)と一緒に博多ラーメンを食べに行ったときのもの。

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